実際に企業の経営に携わっていると他の会社や関連企業がM&Aを行ったという知らせをよく耳にするかもしれません。
ここで「自分の会社も売れるのだろうか」と考えるのは至極普通のことということができます。
色んなM&Aを仲介する企業のホームページなどを見ると「どんな企業でも売却できる」というようなメッセージも見かけることでしょう。
しかしこれは本当なのでしょうか。もちろんどの企業にも「価値」とか「資産」というものは存在しますね。
しかし「売却しやすい」企業というものにはいくつかの特徴があります。
今日は少しこのことを一緒に考えてみましょう。
経営者の皆さんは常に自分の会社の事をイメージして最後まで読んでてみてください。
まず「安定して利益を出している」会社というのはそれだけ多くの企業に関心を持ってもらえます。
なぜなら会社を買う側にしてみると実際にM&Aを行った後にどのようにその投資回収をしていくかが非常に重要になるからです。
今まで安定して純利益をあげ、今後のその見込みのある会社はこのようなM&A業界で「優良企業」として人気があります。
もし爆発的な黒字ではなくてもこのような面で「安定性」があるのであれば十分に企業を売却するチャンスがあるということを覚えておいてくださいね。
また「将来性」というものも非常に重要になってきます。
今後伸びしろがある分野のビジネスは多くの企業が欲するものですので、
企業としての歴史が無くても意外ととあっさり売却できてしまうということが多いのです。
また「技術」というものも忘れてはいけません。
これは非常にお金をかけても手に入りにくいものなのでM&Aという形で企業を買い占めてでも「手に入れたい」と思うことがあるようです。
皆さんの会社にはそのような技術がありますか。
もしかしたら独自に特許を取得していたり、そのような職人を従業員として抱えているかもしれません。
さらに「お客さん」というのも非常に重要になってきますね。
長年かけて手に入れたそのような固定客というのは非常にM&Aにおいて魅力的なものであり、
新規にその業界に参入しようとしている企業にとって喉から手が出るほど欲しいものなのです。
さらに新規で取得することが非常に難しい施設とか設備を持っている会社もそれだけM&Aの対象になりやすくなります。
ぜひ経営者の皆さんはこのように売却するのがより「有利になる」条件というのが自分の会社にはどれほどあるのか日頃から考えてみましょう。