ドイツの学校の教育制度とはどんな仕組になっているんだろう
ドイツと日本では子供の教育システムに関してはかなり違うんですね。
例えば、日本は小学校は6年制ですがドイツでは4年制で行われています。ということは、小学校4年で卒業なんです。
日本的に考えるとなんか不思議な感じがすると思うんです。
しかも、学校によっては半日で授業を終わらせ昼過ぎにはもう子供が家に帰ってきている、ということもよくあるこ
となんです。ドイツの各州によって方針が違いますが。
なぜ小学生の教育でもこんなに日本と違っているのかというと、教育内容が違うからです。勉強するのは国語と
算数が中心になっていて、その他は体育や音楽を勉強します。
しかし、日本では当たり前のように教育される理科や社会はドイツの教育現場では教えていないのです。その代
わり、第二外国語として英語やフランス語を学んでいるんです。
そしてその上に、ドイツの学校システムは小学校卒業後から、さらに日本とは異なっているんです。
それは、日本では小学校を卒業すると中学校へと行きますね。でもドイツでは自分の希望進路によって進学先を決定します。
大きくは3つに区分されていて、ギムナジウムと呼ばれる総合大学を目指す9年制の学校と、専門学校や専門大
学へ進学する6年制の基幹学校があるんです。
ギムナジウムで資格を得なければ総合大学への入学はできないんです。そして大学への進学を望まない人が中
学校へと進学します。
中学校は5年制で、将来は大学へ進学しないで販売員や職人を目指す人が行きます。そのため中学を卒業した
後は店舗での見習いなど職業訓練を兼ねて働き始める人が多いです。
しかし、実はこのシステムには問題もあるようです。州によっては親が進路を決められる場合と学校の先生が決
める場合があるんです。
国語と算数の成績によってギムナジウムへ行ける入学許可証、基幹学校へ行ける入学許可証を発行するので
強制的に親が子供に勉強させることも多くなっています。
特にギムナジウムへ行けないことで劣等感を受ける親が多くなっているようです。また、昨今のITの目覚ましい発
展によりハイテク分野を学ばせたい親が増えて、ギムナジウムへ進学する子供が増えました。
それによって職人など、ドイツが得意とする手工業技術を学ぶ子供が減ってきてしまっていて、これも問題になっ
ているようです。
要するに、将来職人のマイスターに、なり手が少なくなってきていることが悩みの種のようですね。
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