ろくすけの長期投資の旅(旧ブログ)

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コスモス薬品とゲンキー

2013-10-05 02:09:14 | 銘柄研究
今日は2つのドラッグストアの比較をしてみます。
九州地盤の【3349】コスモス薬品 と、北陸地盤の【2772】ゲンキー です。

コスモス薬品 「医薬品17、化粧品12、雑貨17、一般食品53、他2」

ゲンキー   「食品53、化粧品16、医薬品12、雑貨17、他2」

四季報から拾った事業ごとの割合です。
両社とも食品の安さを前面に押し出したドラッグストアで、構成は非常に似通っていますね。

ただ、両社の成長力には大きな開きがあります。
月商とB/Sに、そのヒントが隠されています。

[コスモス薬品]

月商  27,443
商品  27,415(月商の1.0ヶ月分)
買掛金 54,142(月商の2.0ヶ月分)

[ゲンキー]

月商   4,555
商品   7,362(月商の1.6ヶ月分)
買掛金  6,887(月商の1.5ヶ月分)

(ともに直近決算の数字。単位は百万円)

コスモス薬品の特徴は買掛金のサイトが非常に長いことです。
仕入の支払いを極力後ろ倒しにすることで、差し引き月商の1ヶ月分の資金余剰を生み出しています。
そして、その資金は出店に回すことができます。

売上が伸びれば伸びる程、この資金余剰は増えていきますので、年度ごとに出店数を加速度的に増やすことができます。

一方、ゲンキーは商品の回転がそこまで良くなく、買掛金を上回る水準となっています。
結果的に仕入れの部分での資金余剰は生み出せず、出店の際は有利子負債に頼らざるを得ません。
財務の健全性をある程度維持しようとすると、どうしても出店ペースは遅くなってしまいます。

まとめますと、

 仕入の支払を遅らせることで資金余剰が生まれる
→自社競合も厭わない、超ドミナント出店ができる
→小商圏をがっちり押さえ、他社の参入を許さない
→商品が効率よく回転する
→買掛金との差で資金余剰が生まれる

という好循環が生まれているのが、コスモス薬品。
そうでないのが、ゲンキーということになります。

恐らくゲンキーはコスモス薬品を相当意識しているのですが、
(ドラッグストアとしての商品構成のあり方とか、ポイントカードを止めた点とか(その後うまくいかず復活・・・))
どうも徹底しきれていない印象です。

早い段階からの財務戦略の巧拙の差が、取り返しのつかない程の大きな差になっているんですね。
長期投資をする上で、永続的な競争力の源泉を見出すことが大事だという好例です。

それにしても、昔ゲンキーを買っていた頃、このことに気づいてコスモス薬品に投資していればなあ。。
と悔やまれます(泣)

日本の株式市場は「材料探し」という側面が強いですが、しっかりとファンダメンタルの分析を行うことも、
決して無駄ではないと思います。

両社の直接対決を見てみたいものです。
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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (teaandeel)
2013-10-05 06:48:11
こんにちは。
今までそんな視点を持ったこともなかったので、参考になりました。ありがとうございます。
teaandeelさん、こんにちは (ろくすけ)
2013-10-06 12:33:21
嬉しいコメントをいただき、こちらこそありがとうございます。

自分はテクニカル分析はわからないので、
こういうのを地道にやっていくしかないと思っています。

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