Tudo Bem!/Joe Pass
(Pablo MTF1103, jp.reissue)
(Pablo MTF1103, jp.reissue)
ジャズギタリストでボッサに傾倒したプレイヤーは多く、チャーリー・バード、ローリンド・アルメイダ(彼はブラジリアンですが)、バーニー・ケッセルなどにもジャズ・ボッサのアルバムがありますよね。白人ギターのジョー・パスもパブロ時代に入り、グランツのてによってジャズ・ボッサのアルバムを録音します。ジョー・パスは77年、リオのカーニバルの期間中に当地を訪れたのが、このアルバムを作るきっかけになったと言われています。本日は、ブラジルの名パーカッショニスト、Paulinho Da Costaを加えてbossaの名曲ばかりを録音したPablo盤(邦題:コルコヴァード)をアップいたします。
メンバーはJoe Pass(g), Paulinho, Da Costa(perc), Don Grusin(keyb), Oscar Castro Neves(g), Octavio Slon(b), Claudio Slon(ds)のセクステットです。A-1の邦題タイトルとなったジョビンの"Corcovado"で幕を開けます。原曲の美しさを生かしたパスのギター, 躍動感に満ちたPaulinhoのパーカッションが素晴らしいです。続くデオダートの"Tears", 再びジョビンの"Wave"、ロベルト・メネスカルの"Voce"、マルコス・ヴァレの"If You Went Away"と名曲揃いです。B面の冒頭のクロスオーバー的な"Que Que Ha?"は好みの別れるところでしょうが、続くボンファの"The Gentle Rain"は名曲”黒いオルフェ”風の佳曲で美しいメロディが印象的です。B-3のメネスカルの急速調のエキサイティングな演奏もパスの独壇場ですね。
所有盤は国内盤再発、どこかの中古屋で安く手に入れた一品ですが、パスのギターを楽し目、ボッサの名曲も聞ける好盤です。相変わらずのパブロのモノクロカバーは戴けないですが・・・。
P.S.4/25(土)のアルテックのトミーキャンベルオルガントリオのライブ行かれませんか?(僕は高内春彦サン目当てで観に行きます)
ご指摘のようにエラとのデュオはいいですね。自分は所有してませんが最近インターネットラジオで聴きました。エラを決して食う事なくバッキングするジョーのギターいいですね。おそらく録音がいい事から判断するとパブロのエラが大きくやや左よりに映ってるカバーの奴かななんて想像しています。
コルコバードはジョビンの曲の中でも超有名なトラックでジャズでもものすごいたくさんのヴァージョンがありますよね。イントロのベース音が半音ずつ下がっていく奴ですよね。大好きな曲ですね。
オルガンのトリオですか?いいですね。この日は講演会で夜はペケなんですよ(涙)。
かつて日本にもティンパン・アレイというグループがいて、昨今のレア・グルーヴのブームで再評価されたりしていますが、この盤とは比べものになりません。まさに食べ物が違うと言おうか、気候が違うと言おうか、ブラジルのミュージシャン達は活きたリズムを弾むように叩き出していますね。
ドナルド・フェイゲンのアルバムは超一流のミュージシャンを使って、何回もテイクを重ね、良い部分だけを集約しているとは言うけれど、全体的に見るとノリが硬いんですね。緩急とか呼吸が感じられない。
山下達郎とかドナルド・フェイゲンなどは、完成度ばかりに偏らないで、もう少しラフなセッションの良さを前に出したらもっと良くなると思うのです。
通常,ジャズもボサも恐らくワンテイクが多いですから,濃淡がどうしても出来てしまう。つぎはぎの良い部分だけをつなげる編集は,あまりこの領域にはないのではと考えています。
フェイゲン,達郎などは洗練されすぎていて毒々しさ,パワフルさには欠けるのかな・・・?まあ,それが彼らの持ち味でしょうけど。
あれから後、ブラジル音楽に接近する機会があり、ライブハウスでみんなでパーカッションを叩いたり、日本人のプロの演奏を聞いたりしたのですが、どうも違うんですね。リズムが活きていないというか、躍動してないというか。
ベースの方はとても著名な方で、ジャズの方向ではまあ良いと思いますが、リズムがベタッとしてるんですね。私はできませんけれども。
リズム、むずかしいですね。やっぱり血ですかねぇ。
パーカッションが入ると、これが悪いと更に悪くなる感じがしますがどうでしょう?
ギターでリズム感を出す、バチーダこそボッサギターの真髄だと思っています。自分は出来ませんが・・・。