The Poll Winners/Barney Kessel vol.5
(Contemporary C3535)
(Contemporary C3535)
ギター/ベース/ドラムスというトリオはギタートリオの定番スタイルですが、このポールウィナーズ3というトリオは本当に洗練されておりスウィンギーですよね。確かSJ誌のゴールドディスクにも選定されましたよね。スィンギーな白人ギターの最高峰(ジム・ホール好きの方には申し訳ない!)バーニー・ケッセル、音量豊かなレイ・ブラウン、これまたウィットにとんだテクニシャン、シェリー・マンのドラムスのメンバーで悪い訳はないですよね。本日はこのポールウィナーズ3の1st albumをアップします。このアルバムでは副題がBarney Kessel vol.5となっており、あくまでもケッセルのリーダーアルバムとして作成されたものであることがわかります。このアルバムの成功を得てあとの2作が作成されたことが容易に想像できますね。
演奏曲もスタンダードが多く(他の2作もそうですが)リスナーの方にも聴きやすい設定ですよね。A-1の"JORDU"からケッセルのスウィーピングを駆使したソロが全快です。続くA-2の"Satin Doll"のミディアムスウィングの演奏も見事でこの2つの曲の名演の一つでしょう。B面の"Don't Worry 'Bout Me"の音量豊かなレイのプレイも好きですね。ハーモニクスのイントロがいい"Green Dolphin Street"も聴きものの一つです。唯一のオリジナルブルースB-4"Minor Mood"のブルージーなプレイはケッセルの最も得意なプレイかも知れませんね。
所有盤はコンテンポラリーのモノラルオリジナル盤です。裏カバーの赤字のタイトル、曲名を紹介する部分の赤いフレームなど裏カバーの多色刷り(上図)は珍しいですよね。ギターの分厚いコードワークや切れの良いシングルトーンの録音はオリジナルモノラルならではですね。ビギナーにとっては地味なトリオですがいぶし銀x3的なアルバム作りにスルメのような味わいを感じるに違いないと思います。
それまで黒人ギタリストばかり聴いていた自分にとって、ケッセルには白人ギタリストの妙味みたいなものを教えられました。
クリスチャン直系のシングルトーンを中心にしたプレイはコクもあって好きです。
最初に買ったケッセルは「POLL WINNERS vol.2」でしたが、紹介盤もその出来映えは素晴らしいですね。
この3人には本当に酔わされます♪
実を言うと国内盤も所有しているのですが、こちらはステレオ盤ですね。やはり芯のあるサウンドはモノラルならではですね。vol.2もそうですが、スタンダードの処理が最高ですね。
個人的にはやはりケッセルです。白人でありながら、blues feelingにあふれるプレイは唸ってしまいます。当たり前ですが、とても真似できません。自分がアコギを習っていた頃に、先生が真剣にコピーしていたのを思い出しますね。
サテンドールは譜面があって以前にやったことがあります。
もう忘れちゃいましたけど・・・
今、ジャズ系でプレイできそうなのはテイクファイブと枯葉ぐらいでしょうか。なにぶん、プアは技術なもので・・・(涙)。
また、宜しければどんどんコメント、TBくださいね。
昔の記事も大歓迎ですよ。