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パリ帰りが唄う繊細なスタンダード集

2008-09-10 18:19:52 | jazz & vocal
The American Girl From Paris/Jane Morgan
(Kapp KL-1023)


 アメリカ生まれですが、外来語で唄うシンガーはまた違った個性を出してくれますね。ボストン生まれのジェーン・モーガンもアメリカで人気のある歌手ですが、彼女の唄うフランス語の歌唱がまたいいですね。彼女はNYCのナイトクラブで唄って生計をたてていたときにフランス、パリで唄う機会を得、パリにわたりそこで名声を得たと言います。彼女のアルバムはKAPP, RCA, COLPIX, EPIC等にありますがベストセラーのFascinationもそうですがやはりKAPP時代が最も粋で繊細な歌唱を聴かせてくれます。本日はまさに『パリ帰り』をタイトルにした初期のKAPP盤、"The American Girl From Paris"をアップいたします。

 バッキングはErnest BraggのピアノにMartin Gold指揮のストリングスを加えておりお世辞にもジャズ的とは言い難いですが、フランス語を交えてスタンダードを情感溢れるセンシティブなアプローチで唄って行くスタイルが実に好ましいですね。A面での"It Might As Well Be Spring", "I'll be Seeing You", "It's Easy To Remember", "Thanks For The Memory"の繊細な表現が素晴らしいです。B面ではバースから唄われるB-2"When The World Was Young"が白眉の出来ですね。もちろん、Fastinationが有名でしょうが、KAPP初期のこのアルバムも捨てがたい味がありますね。

 所有盤は、KAPPのバーガンディ/シルバーラベルのオリジナルモノラル盤です。こういったポップボーカルもたまにはいいものですね。


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