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コテコテ感溢れるR&B系のサックス奏者,HANK CRAWFORD

2012-05-08 23:31:32 | jazz & vocal

Mr.Blues/Hank Crawford
(Atlantic SD1470 promo)

 久々にコテコテ系のサックスプレイヤーを行ってみましょう!本日はハンク・クロフォードです。メンフィス出身,58年にレイ・チャールズバンドで評価をえて人気が出て来たサックス奏者です。ブルース,R&Bとの融合,ある意味ではクロスオーバーな魅力は当時からあった訳ですが,本格的な人気はクリード・テイラーのクロスオーバーなレーベル,KUDUから出された諸作なのかも知れません。本日は65年のアトランティック盤です。ある意味アトランティックらしいアルバム作りとも言えるR&B系のジャズサックスを聴くことができる"Mr.Blues"です。

 クロフォードはピアノから14才の時点でサックスに鞍替えしたようですが,ここでは得意のアルトとタイトル曲とB-3の"Smoke City"でピアノを聴かせています。単なるオヤジ芸ではないことは,タイトル曲をピアノでやっていることから相当な自信も見えますね。伴奏はやや編成の小さめのビッグバンドで、サイドメンの好演を聴くと言う面白みに欠けますが、唯一捨て難いのはB-4の“The Turfer"のSonny Forriestのギターです。小気味良いカッティングを加えたリズミックな展開を見せるソロは名著”コテコテデラックス”でも絶賛されたプレイです。チャンスが有れば一聴の価値ありですね。

 所有盤はアトランティックのサンプルコピーのステレオ盤です。同レーベル特有の重厚なGatefold Coverでアルトと一体化したクロフォードを捉えたカバーもかっこいいですね。



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