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ピーターソンとベイシーのピアノスタイルは両極端な筈ですが・・・

2011-10-19 00:53:16 | jazz & vocal

Oscar Peterson Plays Count Basie/Oscar Peterson
(Clef MGC-708)

 ピータンソン(以下OP)のピアノといえば、素晴らしいテクニックをベースにして急速調では超然の早弾きを披露するし、バラードではそれなりにリリカルに迫ることもできる万能さこそがセールスポイントでもあると個人的には位置づけてます。一方,ベイシーのピアノは少ない選び抜かれた音で、えも言われるスウィング感をかもしだすスタイルが印象的です。スタイルにおいては両極端とも言うべき二人ですが,OPはベイシーのピアノが好きなようで56年ベイシーゆかりのナンバーばかりを集めて録音したのが本日アップのプレイズC.ベイシーです。OP自体は多作でありながら駄盤が少ないことでも有名で,作曲家別のソングブックを多く録音していることでも知られています。このアルバムは,内容的にクレフの背中ソングブックシリーズの一枚に入れてもおかしくなかったはずなのに譜面に向かうOPの姿を使っていることからもこの背中シリーズとは別枠で録音されたものと信じています。たタイトルが"Count Basie Songbook" とならず“Plays Count Basie"となっていることからも容易に想像出来ますよね。

 メンバーもカルテット編成でOP, Herb Ellis(g), Ray Brown(b), Buddy Rich(ds)がクレジットされています。急速調の"Lester Leaps In"で聴かれるダイナミックなスタイルはOPならではの好演ですよね。A-3のミディアムバウンス"920 Special"のスウィンギーなプレイも個人的には好みです。レイの重厚なピチカートが印象的な冒頭の"Broadway"に始まりballadの"Blue And Sentimental", "Topsy", "One O'clock Jump", "Jive At Five"とシブ好みのナンバーが続くB面も捨て難いですよね。こういう肩肘はらないリラックスした演奏は、やはりいいですね。

 所有盤はクレフのトランぺッターラベル、モノラルオリジナル盤です。譜面に向かうOPを捉えたカバーは、OPの中でも大好きなジャケ写の一枚でもありますね。



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