The Touch of Betty Johnson/Betty Johnson
(Bally 12011)
(Bally 12011)
Bally Recordというと以前にアップしたJanis Pageが有名かもしれませんが、このBetty Johnsonの"The Touch Of ~"のカバーも強烈なインパクトを与える一枚としてコレクターの方々には記憶の片隅に残っているアルバムで派内かと想像いたします。モノクロジャケットながら、この女性の手の大写しはDon Bronsteinという写真家のデザインらしいですが、彼は60年代のPlayboy誌やEsquire誌の表紙を作成したその道では知られた人のようですね。
Betty Johnsonはジャズ歌手というにはほど遠い、C&Wやフォークまで歌ういわゆるポップボーカルのカテゴリーに属する歌手だろうと思います。このアルバムの他にもアトランティック盤などが知られていますが、主にナイトクラブやTVショーなどで活躍したシンガーのようですね。なかなかの美人でそのintimateな歌唱は人気があったようです。ここでもタイトル曲A-1"The Touch", A-2"There Will Never Be Another You", A-5の"Suddenly"やtraditonalの"I Gave My Love Cherry"や"Grandfather's Clock"まで幅広いレパートリーが特徴です。我が国では古時計というともっぱら平井堅ですが、さらっとしたこの“みんなの歌”風の仕上がりもアメリカっぽくっていいですね。
所有盤はBallyのオリジナルモノラル盤でJanis盤と同様のブルーラベル、シルバーロゴです。なんと言っても購買意欲をかき立てるカバーでしょうね!
このアルバムはジャケットのデザインがとても気になり探していたものの一つです、十数年前、横浜の高級中古盤屋さんでかなり高額で購入しました。てっきり写真だろうと思っていたのですが、届いた物を見た時、「ペン画」だと気付き唖然としたのをよく覚えています。まあタイトルの"Touch"の意味の中には"筆で仕上げる"がありますので納得ですね。
彼女のレコードは結構残されていて、Columbia(CL-1177)や傍系のHarmony(HL-7303)にジョンソン・ファミリーで聖歌やフォークソングを歌っています、ここら辺はジャズファンには見向きもされないでしょうね。その後ご存知のBallyやAtlantic、Hi-Lifeに少しジャズっぽい物を出しましたが、再びDotレーベルから"Hymens At Eventide/DLP-3356"なる宗教曲集を出しました。
それから30数年を経て、Bliss Tavern Music Productionなるレーベルから一挙に3枚の彼女名義のCDがリリースされました、その中の1枚はもちろん聖歌などの宗教曲集です。
自分はこのBallyとAtlantic盤しか所有しておりません。
Columbia , Hi-Life, Dotなどにもあるのですね。貴重な情報をありがとうございます。
アップしたアルバムはなんと言ってもジャケの素晴らしさで、ヴォーカルファンは放っておけない一枚ですよね。
横浜の高級中古屋さんって、どちらでしょう?お値段のほうも興味がありますね。