Junior Mance Trio At The Village Vanguard/Junior Mance
(Jazzland 41)
(Jazzland 41)
シカゴというのはマンスのホームタウンであり、ここはシカゴブルースという一つの確立されたスタイルを生んだ町であります。Pete Johnson, Albert Ammons等の巨匠は既に13才のマンスのブルースに魅惑されていたようですからその早熟性や生まれついてのブルースフィーリングについては折り紙付きですよね。19才の時Gene Ammons(前述のalbert Ammonsの息子になります)にモダンジャズの世界に紹介されたと言います。その後も、ガレスピー、キャノンボール、グリフィン/ロックジョーのグループのピアニストとしてファンキーでブルージーなプレイを身上としていましたね。本日は61年のNYCのビレッジヴァンガードでのライブ盤をアップいたします。
メンバーはMance、Larry Gales(b)、Ben Riley(ds)のトリオです。当時のグリフィン/ロックジョーのリズムセクションですよね。アルバムは、マンスのブルースフィーリングが横溢した内容で堅い太い音で録音されているラリーのベースにも感動したアルバムです。A-1の"Looptown", A-4の"63rd Street Theme", そしてアルバムのハイライトと個人的に思っているB-1の"Smokey Blues"でみせるクリアな トーンでのブルースピアノが泣かせます。そしてB-2のbasieへの愛着をしめした"9:20 Special"のスウィンギーなプレイや、ラストの"You Are Too Beautiful"の甘さを配したバラードプレイも素晴らしいですね。
所有盤はオルフェウムのジャズランド盤です。さらにカバーには小さなSTEREOのステッカーが貼付されています。裏カバーには"MONO"の大きな文字があり、モノカバーを流用したのがわかります。バーガンディのオルフェウムのセンターラベルにもJL41と記載されていますからこれもモノ仕様ですよね。出てくるサウンドは右にマンス、左にゲイルズの分解能のよい好録音ですね。
このジュニア・マンスのライブ盤~OJC盤ですが持ってます。B面を聴いてみました。1曲目のsmokey blues~(たぶん)3連をうまく使ってソウルフルというかブルージーというか・・・ジュニアマンスらしいピアノが楽しますし、ラストのバラード(you are too beatiful)もしっとりといい感じですね。マンスは、お客を楽しませるタイプのミュージシャンで、このat the Village Vanguardは、とてもいい雰囲気のライブ盤ですね。
マンスのピアノいいですよね。100fingersで来日したとき聞いたのですが、やはりマンスらしいブルース・フィーリングあふれるプレイでよかったですねぇ!
Smokey Bluesは特に素晴らしく、このアルバムの白眉だろうと思います。
マンスといえば大方verveの“Junior”かJazzlandの“Soulful Piano”あたりが定番として取り上げられますが、このライブ盤を忘れちゃいけないですよね。自分も最も好きなマンスのアルバムで、他に比べブルース度が最も高い気がします。自分のは国内盤ですが、camperさん仰るように好録音だったかと。
それにしてもこの時代のバンガードライブはハズレがないですよね(笑)
VVは1935年に出来たようですが、最初はフォークとかやってるみせだったとか?57年にジャズがメインになり、いい録音が連発されますよね。ロリンズ、エヴァンス、コルトレーンが3強でしょうね。
このマンスは、本当にブルージーですね。こういう雰囲気で聞きたかったものですね。