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後期ジョニー・スミスの傑作はこれだ!

2012-04-21 18:24:12 | jazz & vocal

Kaleidoscope/Johnny Smith
(Verve V6-8737, jp reissue)

 白人ジャズギタリストというと、レス・ポール、ジョニー・スミス、バーニー・ケッセル、ジム・ホール,タル・ファーロウの5強を筆頭に,ジミー・レイニー,ハーブ・エリス,チャーリー・バード、ジョー・ピューマ等シブ好みのプレイヤーが多いですよね。モダンジャズではウェス・モンゴメリーが席巻して以来,人気においては黒人ギタリストが優位であったように思います。ギタリストのあこがれともいえるGIBSON社のギターにその名を冠しているギタリストと言うと,真っ先に思い浮かぶのが本日の主役ジョニー・スミスです。ルースト時代に多くの人気盤が作られ,彼の名を冠したギターも生まれた訳ですが,晩年のVERVE時代のアルバムはほとんど話題になることはありません。本日は,VERVE時代の最高傑作といっていいKaleidoscopeをアップいたします。

 話題にならない一因はこのカバーにもあると思いますが,小編成のメンバーでスタンダードをタイトル(万華鏡)どおり次から次へとくり出してくれるカルテットの演奏は一聴に値すると思います。そのメンバーは、Johnny Smith(g), Hank Jones(p), George Duvivier(b), Don Lamond(ds)の4人です。演奏はスミスのオリジナル,ベンチャーズの演奏で知られる"Walk Don't Run"で幕を開けます。お馴染みのメロディを作曲者らしくストレートアヘッドに弾いて行くスミスのメロディックセンス溢れるプレイで引き込まれます。そのあとも良く知られたスタンダードが続き,"Old Folks", "酒バラ", "My Foolish Heart", “By Myself", "I'm Old Fashioned", "Sweet Lorraine"など原曲の美しさを生かしたプレイを聴かせてくれます。晩年のビング・クロスビーの歌伴を務めていたことは,あまり知られていないのかも知れませんが,ビングがスミスのメロディックセンスを高く評価していたのかも知れませんね。スミス以外ではハンク・ジョーンズの短いですがキラリと光るリリカルなプレイはさすがとしか言いようがないですね。

 所有盤はポリドールが出した国内盤再発ですが,過小評価のきわみ、多分,余り売れなかったでしょうね。VERVE時代では出色の出来だし,再評価されていいアルバムだと思うのですが・・・。



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