67camper's Blog

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やっと出会えたハンモックのルーシー

2009-10-28 03:42:06 | jazz & vocal
Easy Living/Lucy Ann Polk
(Interlude ST1004)

 50年代には女性ボーカルの豪華絢爛たる時代であったといえますよね。ポピュラーミュージックが多様化する少し前の時代ですが、この時代には楽団お抱えのシンガーが次から次へと台頭し、白人女性シンガーのアルバムを収拾しておられる輩にはとても魅力的な時代であろうと思います。本日アップのルーシー・アン・ポークも決してビッグネームではないですがボーカルファンにとってはお馴染みのシンガーです。ドリス・デイの後釜としてレス・ブラウン楽団で唄っていた訳ですし、西海岸を代表するアレンジャー、プレイヤーとして知られるマーティ・ペイチの細君としても知られています。本日は、このルシーのインタールード盤をアップいたします。

 このハンモックにのって微笑みかけるルーシーを捉えたカバーが好きで堪らず購入した一枚です。録音は57年7月、Maty Paich(p), Dick Noel(tb), Bob Hardaway(ts), Tony Lits(g), Buddy Clark(b), Mel Lewis(ds)のセクステットの伴奏です。彼女の可憐なボーカルとサラッとした西海岸らしいサポートが印象的で洗練された雰囲気は彼女ならではですよね。選曲もスタンダード中心で聞きやすく、A面に"How About You", "Squeeze Me", "Makin' Whoopie", B面に"Time After Time", "Easy Living"など佳曲が並んでいます。


Lucky Lucy Ann/Lucy Ann Polk
(Mode 115 jp.reissue)


 もう、たいていの方はご存知と思いますが、この原盤は夫マーティが音楽監督を務めハリウッドから当時の西海岸ジャズシーンを紹介したModeの一枚です。オリジナルはあっと驚く価格がついている一枚としても知られており、このインタールード盤はこのモード盤の再発です。手持ちはもちろんトイズファクトリーがリリースした国内盤再発モノ盤(上図)です。Eva Dianaのイラストが最高の一枚でもありますよね。



 また、このインタールード盤はモードと違いステレオ盤ですがビニルが黄色のカラー盤であることも特筆モノです。さらにオリジナルモードの裏解説が渋いブルーで印刷されているのに対しインタールード盤ではビビッドなショッキングピンクで記載されている点も面白いですね。