67camper's Blog

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電化ボッサの旗手、ワルター・ワンダレイ

2008-08-12 22:06:06 | jazz & vocal
Batucada/Walter Wanderley
(Verve V6-8706)


 ボサノバというとギターなりピアノなりアコースティックな味がその魅力ですが、ワンダレイが電気オルガンを駆使してサマーサンバで一躍トップシーンに躍り出たことでボッサは更なる進化をしたと言えます。当時のVERVEのproducer、クリードテイラーがワンダレイを紹介し、電化ボッサにもやはり重要な役割を果たしたと言えます。テイラーはこのあとA&Mに移り、ジョビンの名作をさらに発表して行きますね。本日はこのワンダレイのVERVE3部作の集大成とも言えるBatucadaをアップいたします。



 何と言ってもこのエキゾティックで華やかなカバーに目がいきますね。ジャケ買い間違いなしの一枚です。バックカバーは後ろ姿、これもまたいいです。メンバーにはWalter Wanderley(e-org, p), Sebastian Netto(b), Marcos Valle(g), Jose Marina(b), Paulinho DaCosta(ds), Lu Lu Ferreira(perc), Tayla Ferro, Claudia Miranda(vo)とブラジル人ミュージシャンをずらりと揃え、アレンジはワンダレイとMarcos Valleと強くブラジル色を打ち出しています。選曲もロベルト・メネスカルの"Little Boat", ジョビンの”彼女はカリオカ”に加え、まだできたてほやほやのジョビンの“波”が聴かれます。この波のTayla Ferroのボーカルがまた聴きものです。

 所有盤はVERVEのMGMラベルです。パンチホールがありますが、この演奏でこのカバーなら絶対欲しいボッサの一枚だと思います。