脳腫瘍の夫と共に

2010年4月グリオーマと診断された夫との手探りの日々…

おまつり 2

2012-04-14 16:45:29 | 日記 2
今日は氏子になっている神社のおまつり。
地区総出でお手伝いをする。
御神体を神輿に乗せて拝殿の回りを廻る。
獅子舞も神楽も
わずかな地区の人達だけで受け継いでおられる。
ここの獅子舞は独特で
「獅子起こし」と呼ばれ
「権兵衛」が寝ている獅子を起こすというもの。

そのとき、見物の人達が
権兵衛を口々にはやしたてる。
そのやりとりと権兵衛の様子がなんとも滑稽。

一昨年、夫は手術の翌日だった。
昨年は名古屋の病院に入院中だった。
自分の気持ちを言葉で表現することは
もうかなり難しくなっていたのだけれど
「二年続けて祭りに参加できない」ことを
とても気にしていた。
どんなに参加したかったことだろう・・・
今日はそんな夫の気持ちと一緒にまつりを見てきた。


うっそうとした杉の古木に覆われた神社はとても寒く
途中で娘の体調が悪くなり
最後まで見ることはできなかったが・・・

これからも
この祭りがずっとずっと受け継がれていくことを願っている。


2012-04-13 06:44:06 | 日記 2
夫の夢を見た。
夫はまるでそこにいるのが当たり前のように
部屋の中にごく普通に立っていた。
たったそれだけの夢だった。

ずっと以前に見た夢は
夫が帰ってきた夢を見た夢を見るという
二重の夢だった。

それ以来、
夢でも会えなかった。

夢が潜在意識の現れだとするなら、
夫は
ずっと私の心の中に
ごく自然に一緒に生きているのだと
私自身が感じることができるようになったということなのかもしれない。
そう思って
少し嬉しかった。


現実の世界でのいのちは消えたけれど
夫が精一杯生きた証として
たくさんの思いを遺してくれた。
そして、今も
私の心の中、
私のいちばんちかくで
私と共に生きている。

今日も私を支えてね。

桜 2

2012-04-10 21:43:31 | 日記 2
今日一日でずいぶん桜がほころんだ。
我が家近辺はまだまだだが、
我が家から40キロ近く南下した勤務先近辺はほぼ満開。
朝と夕方ではすっかり眺めがちがっていた。

私が好きなのは山桜。
雑木の中で
その存在が際立つのはわずかな花の期間だけ。
まだ新芽も萌えだしていない
黒っぽい緑の中で
薄い桜色の花をつけている姿は墨絵のよう。
去年も一昨年も見ることができなかった風景。


どこまでも優しい目をして吾娘見つむ君は陽射しのぬくもりのごと

やっと咲いた!

2012-04-08 20:45:07 | 日記 2
水仙の花がやっと咲いた!
桜もちらほら咲き始めた。

一昨年夫が緊急入院した日。


一家の主として
最後まで
私たちを守ろうとしてくれた。
その思いは
今も私たちのなかで
生き続けている。


「ありがとう」と
「ごめんね」を
今日も繰り返す。