脳腫瘍の夫と共に

2010年4月グリオーマと診断された夫との手探りの日々…

娘のために

2016-01-02 22:29:43 | 私の思い 3
娘には
夫が元気だったころのお正月の習慣を覚えていてほしくて
今の私にできるかぎりのことをしている。

元旦は
地域の神社への初もうで。
高い石段を登るのは娘にはかなりハードなのだけれど
「お父さんといつも行ってたね」と話しながら登った。

午後はの新年会。
にぎやかな中で
夫がしていたように
お酒がなくなっていないか気を配り
皆に合わせて笑い
疲れ切って帰宅。

夜は
娘にお年玉代わりのプレゼント。
夫が元気だったころからカルタや絵本のことが多かった。
今年は絵本と塗り絵にした。
「どんなにきみをすきだかあててごらん」
読みながら
「お父さんはどれだけ萌ちゃんをすきだったかわかる?」と聞くと
絵本の中のうさぎをまねて
両手をいっぱいに広げて
「こ~れだけ」と答えてくれた。
「お母さんもこ~れだけ大好きだよ」と話すと
それからは
ふたりで
手の広げあいになった。

こうして
娘が
たくさんの思い出を心に残しておくことができるように・・・
それだけを願っている。
わたしがいなくなっても
たくさんのあたたかい思い出が
娘を支えてくれると信じている。

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