脳腫瘍の夫と共に

2010年4月グリオーマと診断された夫との手探りの日々…

睡眠

2013-03-18 01:18:04 | 私の思い 3
睡眠導入剤をやめて3ヶ月以上たった。
2~3時間眠れればいいほうという状態は変わらない。
時には1時間という日もあるが、
それでも、生きていられるから
私はずいぶん頑丈にできているらしい。

このごろ、少し変わってきたのは
「眠い」と感じるようになったこと。
仕事からの帰り道、
眠くて、眠くて、、、、
居眠り運転になりそうで危険。
夜も早い時間から眠くなり、
布団に入ると
1時間くらいで眠れるようになった。
ところが、1~2時間で目覚めてしまい、
そのあとは、
もう、絶対に眠れない。

完全に睡眠のリズムが狂ってしまっているんだろう。

それでも、
「眠い」と感じられ、
1~2時間でも、熟睡できるようになったのだから、
以前よりは眠れるようになっているのだと思う。


夫の最後の数日、
だんだんと間遠くなっていく呼吸を感じていたくて、
そして、いつ呼吸が止まってしまうのか心配で、
ベッドサイドの椅子で
ほとんど眠らずに過ごした。
夫の枕元で
夫の呼吸音に耳を澄ませながら、
「ありがとう」と「ごめんね」の数々を語り続けた。
両手ともマヒして感覚がなくなっていたから、
せめて頬は触ればわかるかと、
ずっと頬をさすり続けた。
少しも眠いとは思わなかった。

あの時、
夫の頬は発熱で熱かった。
額を冷していたタオルはすぐに暖かくなってしまった。
あの時、夫は何を思っていたのだろう、、、

今思い出しても
胸が潰れそうになるけれど、
それでも、あのときは
まだ夫がいてくれた、と思う。
夫の呼吸と体温を感じていられた
しあわせだった時間。
決して戻れない時間。

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