私には
母の違う姉と
父の違う兄がいる
姉とは一緒に育ったが
兄の存在を知ったのは高校1年生の時だった
兄の存在を知る以前
私は常に姉との比較の中でしか褒められることがなかった
常に姉と比較して
姉を叱責するための材料として
私の行為は褒められた
だから
私は
姉が叱られないために
できるだけ
悪い子でいなければならなかった
私は
自己肯定感をもてないまま
自分のせいで不幸になっていると思っていた姉が
しあわせになったら
死のうと思い定めていた
そして
姉が結婚した高校1年生の時
父親の違う兄の存在を知った
兄がなぜ共に暮らせなかったのか
知りたいと思った
そして数年が過ぎ
夫の2軒隣の家に
幼い時に養子に出されたことを知った
夫が3歳の時
川に流された夫の命を助けてくれたのが
その兄だったことも知った
私は
姉を虐待する母を憎み
兄を引き取らなかった父を非難し
父とも母とも
親子らしい心のつながりをもてずに過ごしてきた
そして
今
私の心を支えてくれているのは
その兄と姉だ
両親を非難し
憎み
親子らしい情愛を育てることができなかった私の
乾ききった心に
姉兄として
かわらず暖かな眼差しをそそいでくれる
2人に
どれだけ支えられていることか
そして
兄との縁をつないでくれた夫に
こころから感謝している
母の違う姉と
父の違う兄がいる
姉とは一緒に育ったが
兄の存在を知ったのは高校1年生の時だった
兄の存在を知る以前
私は常に姉との比較の中でしか褒められることがなかった
常に姉と比較して
姉を叱責するための材料として
私の行為は褒められた
だから
私は
姉が叱られないために
できるだけ
悪い子でいなければならなかった
私は
自己肯定感をもてないまま
自分のせいで不幸になっていると思っていた姉が
しあわせになったら
死のうと思い定めていた
そして
姉が結婚した高校1年生の時
父親の違う兄の存在を知った
兄がなぜ共に暮らせなかったのか
知りたいと思った
そして数年が過ぎ
夫の2軒隣の家に
幼い時に養子に出されたことを知った
夫が3歳の時
川に流された夫の命を助けてくれたのが
その兄だったことも知った
私は
姉を虐待する母を憎み
兄を引き取らなかった父を非難し
父とも母とも
親子らしい心のつながりをもてずに過ごしてきた
そして
今
私の心を支えてくれているのは
その兄と姉だ
両親を非難し
憎み
親子らしい情愛を育てることができなかった私の
乾ききった心に
姉兄として
かわらず暖かな眼差しをそそいでくれる
2人に
どれだけ支えられていることか
そして
兄との縁をつないでくれた夫に
こころから感謝している