脳腫瘍の夫と共に

2010年4月グリオーマと診断された夫との手探りの日々…

答えを求めて・・・

2016-11-05 22:11:54 | 日記 2
今日
買い物を済ませて
娘の迎えまで、15分ほどの時間があったので
夫の友人が経営している喫茶店に寄った。
夫が再発して名古屋の病院にいたとき
お見舞いに来てくださり
もうほとんど意味のある言葉を話せなくなり
自分の名前さえ言えなくなっていた夫が
「〇〇!」と正しく名前を言って喜んだことがあった。
名古屋の病院を退院し、
車椅子になってからも
何度かお邪魔した。
お店に入るのに小さな段差があって
いつも手伝って下さったのだが
今は、そこに、小さなスロープがついている。
そんな気遣いにも感謝している。


田舎の暮らしには
男の力や技術が欠かせない。
夫がいなくなって
こまごまとした手入れができなくて
庭も小屋も家の周りも荒れ放題だ。
休日には
いつも何かしら家の周りのことをしてくれていたことを思い出す。
こまごました手入れが終わると
「ドライブに行こう」とか
「買い物に行こう」などと
急な外出に誘ってくれたものだった。





高齢の母親の体調も思わしくなく
毎週末、母親のところへ通っている。
自分自身の眼の調子も悪く
右目が見にくい状態が続いている。
こうして
パソコンを打っていても
右目を閉じないと
画面を見ることができない。


さまざまな思いや
次々と起きる出来事も
自分自身が
受け止めてゆくしかないのだとわかっていても
心が悲鳴を上げている。


友人が
「理性や理屈ではどうしようもないことがあるんだよね」と
言ってくれた。
「気力や理性では乗り切れないことがあるんだよね」とも。
その友人もまた
問題は違っても苦しんでいるんだろうな、と思った。



いつか、また
夫に会えるのだろうか・・・・
ほんとうに
そのことが信じられたら
その日を待ち望んで生きられるのかもしれないと思う。
今日も
答えのない答えを求め続けている。