脳腫瘍の夫と共に

2010年4月グリオーマと診断された夫との手探りの日々…

おまつり 4

2012-04-17 22:43:32 | 日記 2
山桜が咲いた
私の好きな墨絵のような風景


おまつりの日

当時、その地区はまだ携帯電話が圏外で(何という山の中(笑)!)
あちこちの家を飲み歩く夫を迎えに行くのに
居場所がわからず
探し回ったこともたびたびだった

夫は
昔からの(夫の父親の時代からの)お付き合いをとても大切にしていて
あちこちの家の人たちが待っていて下さることを
とてもとても喜んでいた

私は娘を連れて夜まで出歩くことはできず、
いつもは夫の送迎をするだけだったので
その地区のかたたちとはあまりお話をする機会もないままだった。
夫が発病する前の年、
娘のケアホームができて、
私もようやくおまつりの夜に出かけることができるようになり、
夫を迎えに行って
初めてある家に上がらせていただいた。
誰が誰なのかわからないほどたくさんの人がみえて
とてもにぎやかで
皆さんが歓迎してくださり、あれこれとお料理をすすめて下さった。

最初で最後の経験だった。


待っている人がいるから暖かい 山あいの家明かりまぶしく