オモロイ英字新聞

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知ってる? 辞書作り大家〝激突〟 あの漢字博士・白川さんも

2012-08-01 09:27:12 | Weblog
 (本日はヨコ文字から、離れて)広辞苑、斉藤秀三郎、諸橋轍二…といった辞書界の有名どころがズラリ。7月31日、DY紙11面の A Window on English 。いつもと趣きが変わって、辞書作りなど苦労話を語る前書きを紹介する。我が近代の文化を一覧するような雰囲気だ。

TOEICの点数ごとき!に関係なく、前を向く students の皆さんにオススメ。紙面の40㌫を占めるものの、ほとんど我が日文。ご安心を。

思い出す。漢字博士・白川静の日本流漢和辞典「字統」の前書きを。舌鋒鋭く、他(ライバル?)を批判する。相違点を公然と明かす文化のない、我が列島では空前絶後では。たとえば。

「書名の通リ、語源を論じ字形学的には何の得るところもない」-藤堂明保「漢字語源辞典」。わが国最大の字書・諸橋大漢和もカタナシだ。こういう。

「独自の研究はまったくない」と。のちに出版されたその simplified edition・廣漢和辞典についても、字説の部分が全面的に改められている、としながら「みだりに他家の研究を取り入れ、その拠るところをも明記せず」。全面否定だ。

諸橋大漢和といえば、学校の図書館に麗々しく並ぶ。先生方もオススメするはず。が、一方でこうした声がある…。双方が公開で議論を闘わせることが、あったのかな。ハッキリしていることは、我が文化では批判・相互批判が根付いていない、ということ。

たしか、毎日出版文化賞の式で時間の無駄とばかりに中座した、というのも白川さんらしい。(戦後の漢字政策には真っ向から批判し続けたせいか)文化勲章をもらったのは亡くなる2年前、84歳のときだった=文化勲章といえば、司馬遼太郎はもらったが、松本清張はもらわなかった。白川説について、本格的な論戦を期待する。これはムリなのか。

コメント
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