黒鉄重工

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北米project 4 ~Is the order a warbird? その85【2016/03/04~10】

2019-04-29 23:11:55 | 海外旅行記
2016年3月7日(月)15時22分
 アリゾナ州ツーソン グレイハウンドバスステーション
ピマ航空宇宙博物館をぼろぼろになりながらもやっつけて、タクシーでバスターミナルまでやってきました。
タクシーを降りるときに支払いで少し揉めたような気がしましたが、もうあんまり覚えていませんね・・・。

さてツーソンとはもうおさらばでして、この後は現代アメリカの幌馬車、高速バスの「グレイハウンド」に乗って次の街フェニックスを目指します。
ですが時間にはだいぶ余裕を見たので、バスの発車時刻までまだ1時間以上あります。
バスターミナルで待っているのももったいないので、少しだけ散歩をしましょうか。というか、ツーソンにはLRTが走っているのでそれを撮りに行きましょう。


バスターミナルのすぐ横がLRTの線路なのです。アクセスが便利。


ツーソンを走っているLRTはサンリンク(Sun Link)という名前です。2014年に3.9miles (6.3km)が開通したまだ新しい路線です。
乗車はしなかったのでどんな路線なのか詳しくは分かりませぬが、路線距離的に市内電車的な路線なのでしょう。


車両は3車体連接2台車式のLRVです。ユナイテッドストリートカー社(2005~2015年)製の200形というモデルを導入しています。100形の改良型で、空調装置を強力なものにしてるんだとか。アリゾナだからね、クソ暑いからね。
ちなみにユナイテッドストリートカーの車両は、元を辿るとチェコのシュコダ社のT10形のライセンス生産品です。なのでなんだかシアトルで見覚えのあるような形をしています。


メタリックブルーの塗装がかっこいいですね。涼し気な塗装なのはクソ暑いから?
ちなみにアメリカのLRTあるあるの、車両形式は決められていないやつです。車番は100番代が振られているので、便宜上100形とでもしときますかね。
何本か路面電車を撮ったところでここは撤収。


もう少し遠くへ歩いていって、今度は路線バスを撮影。
ツーソンの公共交通はサントラン(Sun Tran)という公営交通が運営しています。路線バスを主体に、今見たサンリンクも運営しています。
バスはギリング製のものが主力になっています。すべての車が天然ガスやバイオディーゼルを燃料にしていることが自慢。
これはGilling Low Floor CNG 40'(#3235)。ギリングの現行車種で、40ft長、ノンステップの天然ガス車ですね。40ft=12.19mなので、日本の大型路線バスよりもやや大きいくらいです。


スクールバスもやってきました。Blue Bird TC/2000です。所有はツーソン統一学区(Tucson Unified School District)。
アメリカのスクールバスというと、ボンネットの突き出たものを想像しますが、路線バスのような箱型のバスも存在します。スクールバスは車体の違いによりA~D形に区分されますが、箱型車体のスクールバスはD形に区分されます。乗車定員が多いので意外とそこら中で見かける主力区分になっています。
ブルーバードには元々オールアメリカンというD形の車種を製造していましたが、オールアメリカンの陳腐化や競合車種との価格への対抗からTC/2000が1988年に開発されました。2003年に生産終了し、オールアメリカンに統合されましたが。
これ以上は脱線してしまうのでここまで。


Gilling Low Floor '40(#3103)。これはディーゼルエンジン車ですが、上記の通りバイオディーゼルを燃料にしています。
それにしてもこの塗装、弧の向きが逆ですがそれ以外は佐川急便そっくりですね。


ツーソンの町並みを少し。
高層ビルが数本建っているし路線バスは結構な頻度で来るしLRTも走っているし、そこそこ都会ですね。


ぶらついている間に時間になったので、グレイハウンドのバスターミナルへ戻ります。
ちなみにこれを書いている現在、グレイハウンドバスターミナルは現在はここより北側に移転していて今はありません。今はトレイルウェイズ交通という別の高速バスが持っているようですがよく分かりません(丸投げ)

まず待合室に入る前に改札があり、そこで検札と手荷物検査があります。テロ対策なのか、そこらへんは日本よりも厳しいんだね。
で、待合室のベンチで呼ばれるまで待ちます。ちなみに建物内にはトイレとか簡単な売店がありにけり。
で、呼ばれたら写真に写っている競走馬の発馬機みたいな改札に並んで再度検札(改札するのは5本の通路のうちひとつだけ)。表に停まっているバスに乗り込みます。


表にバスが停まってました。いつものように乗車するバスの写真を撮っていたらそこにいるお姉さんに強い語気で注意されてしまう。普通は撮影禁止ってわけじゃないんですけど、人によってはこういう事に遭遇しますね。これでビビってしまい、以降車内ではあまり写真を撮りませんでした。

バスはMCI D4505(#86356)。MCI(モーターコーチ)はグレイハウンドのバス製造部門です。昔存在していた西日本車体工業みたいなものです。今はカナダのバスメーカーに買収されてしまったんですけど、ブランド名は維持しています。なので、グレイハウンドとMCI製バスの組み合わせは鉄板なのです。

乗る便はツーソン16:45発フェニックス行きのGLI9496便。始発便です。ツーソン発のバスには今回の始発便の他によその町からここを経由して停車する途中停車便もありますが、それだと遅延していそうなので時刻どおりに動く始発便を選んだわけ。
終点のフェニックスには19:10到着予定。約110miles(177km)、2時間半のバス旅です。ちょうどよい。

なお驚くべきは乗車賃でして、たったの$10しか取りません。え、こんなに安くていいの?大丈夫?と初めは疑いました。
比較として、私がよく乗る静岡駅~バスタ新宿を結ぶ「渋谷・新宿ライナー」という高速バスがありますが、これが約180kmを3時間で結びます。今回の9496便と同じですね。これの普通運賃が3,000円弱、割引運賃でも2,300円くらいなので、グレイハウンドは安すぎだしどうやって儲けてるんだ?と思いますわな。
あんまり安いんでちょっとビビっています。無事に着けるのかしら・・・?


座席は自由席。乗客は10人位だったので余裕でした。
運転席はアクリル板で防護されていて、ちょっとした暴漢くらいだったら大丈夫そうだけど気休めだよなぁ。
車内にはコンセントとフリーWi-Fiが備わっているので、もう快適なことといったらないですね。
ただトイレからの匂いがキツく、そこにションベンの匂いを消すための消臭剤の匂いが混ざってあれはもうダメでした。$10だとこうなるのか・・・。


発車するとバスはひたすらインターステート10号線に沿って北西へ向かって走ります。
基本的に砂漠、時々町という風景ばかり広がります。時にユニオンパシフィックの貨物列車とすれ違います。ここらへんは元々サザンパシフィックの縄張りだったはずだけどユニオンパシフィックに吸収されてしまいました。

つーかあれだな、砂漠をひた走る光景、西部劇の幌馬車みたいでいいな。グレイハウンド、まさに現代の幌馬車であるぞ。
〽ワゴン・マスター 急げよ幌馬車~


2016年3月4日(月)19時10分
 アリゾナ州フェニックス グレイハウンドバスステーション
なんと!定時で着いたぞ!始発便作戦大成功!
乗る前はヒヤヒヤしましたがなかなかおもしろかったですね(喉元過ぎればなんとやら


グレイハウンドのバス停から歩いてバレーメトロ鉄道の24th St/Washington電停まで。そこから路面電車に乗ってVan Buren/Central Ave電停まで。


モーテルの最寄り駅ということで降りましたが、ちょうどここは路面電車とバスターミナルの接続点なのでした。
明日の朝ちょっと寄ってみましょう。


本日の宿、アメリカズ ベスト バリュー イン。
まさにモーテルという雰囲気が漂っていて素晴らしい。元グリーンベレーと元コマンドー(あとルームサービス)がいそう。


古めかしい建物とは裏腹に部屋は意外ときれいでした。
隣の部屋とは繋がっておらず、ケンカをして扉を突き破ったらベッドに居る真っ裸のカップルが驚くとかそういう展開は起きそうもない。


部屋に荷物を置いてから夕飯を食べに出かけます。今日も昼飯を食べる余裕がなかったので朝飯以来のご飯です。昼飯抜きもこれで4日目だゾ!
モーテルから一番近かったから、という理由でマクドナルドにしました。毎日疲れてるけど今日はもう疲れたもんでね。日本で食べるのと変わらんねぇ。


4日目はこれにて終了。
明日は休憩がてら、この時期のフェニックスならではのスプリングトレーニングを見に行きます。
ということで今日はここまで。




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