黒鉄重工

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武器学校の公開イベントへ出向く その1【2017/4/8】

2018-09-07 23:59:45 | 旅行・イベント記
2017年4月8日。
茨城県の鉾田市に用事がありましたので行くことになったのですが、ちょうどその前日に同県阿見町にある陸上自衛隊の土浦駐屯地内の武器学校という訓練・教育施設が「桜まつり」と称して公開される日と重なったので、これに行ってみることにしました。前々から行ってみたいと思っていたのです。

青春18きっぷの期間内であったので、これを使って鈍行で茨城まで向かいます。長期戦ですので、少しでも楽ができるように静岡駅7:00発の「ホームライナー沼津2号」に乗ります。
元々は特急「あさぎり」(沼津~小田急新宿)用の371系を静岡車両区から沼津まで回送するついでに客扱いするための列車でした。371系の廃車後も車両を373系に替えて今も走っています。
なお373系化の恩恵として、終点の沼津駅からはそのまま普通熱海行きに化けて熱海駅まで走ります。一旦車外に出されることも無いので、静岡から特急型の373系に乗って乗り換え無しで熱海まで行くことができるのです。


これの少し前辺りから373系のヘッドマークが交換されたみたいです。一番の変更は、ホームライナーがただの字幕から絵入りのマークに変わったことです。
字幕のマークは素っ気ない上に文字がかなり小さくて見えづらかったのですが、大きい文字と朝と夕方の絵が入った今のマークはかなりできが良いです。実物はこの日に初めてみましたけれど、やはり絵入りは良いですね。
他に近年走るようになったJR東海の臨時列車(さわやかウォーキング号や中山道トレイン号など)が収録されている一方で、特急「東海」や快速「ムーンライトながら」など廃止された列車のマークが削除されたという噂もあります。


熱海駅で東海道本線の普通列車に乗り換えて品川駅まで。そこから始発の常磐線の特別快速土浦行きに乗り換えます。
品川駅に常磐線がいる・・・。なんだか変な気分です。始発からそこそこ席が埋まっており、直通需要は確かにあるんだなと。


終点の土浦駅で下車します。
主要駅の一つですが、駅前はまあまあですかね。駅前が一番栄えている街というわけでもなさそうですし。


路線バスが結構発着しています。阿見町など常磐線の駅が無い近隣市町への交通を担っているんでしょう。


バスでも見て待ちます。
JRバス関東の日野ブルーリボンシティハイブリッド。


関鉄グリーンバスのいすゞキュービック。久々に見たけどやっぱりかっこいいな。


さて、土浦駅から関東鉄道バスの阿見中央公民館行きに乗って武器学校前停留所で降ります。乗ったバスはいすゞエルガでした。


土浦駐屯地に入りました。入り口や建物なんかは普通の駐屯地という印象です。


注目はやはり武器学校の区画。 
特に、道路沿いに戦車や装甲車が並んでいるのは圧巻です。
4月の公開ではちょうど桜の開花と時期が重なるので桜の木と戦車の写真が撮れたりするんですが、今日はあいにくの雨でした。うーん残念。
順番に見ていきましょうか。あんま詳しく見ていくとまた長引いて終わらなくなるので、触りだ。


M2 155mm加農砲
第二次世界大戦時に米陸軍/海兵隊が使っていたカノン砲を供与してもらったやつです。アメリカではロング・トムという名前で呼ばれていました。
第二次世界大戦の兵器なわけですが、陸上自衛隊では1997年まで現役でした。よくそんなに使ってましたね。


M24軽戦車
米軍の軽戦車で、これも供与品。M4シャーマン中戦車と共に初期の陸上自衛隊の戦車・・・もとい特車でした。
第二次世界大戦中に開発・実戦投入された戦車です。戦車砲はB-25爆撃機に搭載していた75mm砲を転用しているところが戦時中チック・・・。あとは、この頃に開発された戦車らしく、避弾経始を採用しているのも特徴でしょうかね。


M4A3E8シャーマン・イージーエイト中戦車
御存知M4シャーマン戦車一族のひとつ。M4の最終生産型で、足回りの構造が在来型と大きく異なっております。
これも米軍からの供与品。ドイツ戦車と比べるとやられ役のイメージもあるけど、別に問題のある戦車というわけではないのだ。
初期の陸自の代表的装備ですが、北海道に集中配備されてたんだそうな。ソ連がねー。


M36ジャクソン駆逐戦車
戦車を撃破するための戦車、つまり駆逐戦車なんですが、これだとお前自身も戦車やないかーい!という自己矛盾に陥りそうなのでこの名前を付けたやつはどアホではないかと思う次第です。戦車駆逐車あたりが妥当じゃないかなーと思いますが、自分だけこういう名前使っててもアレなので、普及しきってしまっている駆逐戦車を使いますが・・・。

これも第二次世界大戦中の兵器で、アメリカの戦車の火力だとドイツのティーガーやパンター相手に歯が立たんので、90mm高射砲を主砲に転用したやつです。車体はM10GMCというM4シャーマンを元にした駆逐戦車を流用したのでこれも実質シャーマン戦車。
ただしM10が装甲を薄くしているのでM36もそうなっています。なので、正面からの殴り合いは苦手だったんじゃないかなと。


桜が綺麗に咲いているんですけどねー、雨が・・・。


LVT(A)-5水陸両用牽引車
ご多分に漏れずWWIIの車両。いかにも水中も行けますという図体です。


M42ダスター自走高射機関砲
これは朝鮮戦争後に開発されたやつです。高射砲なので低空侵入してくる敵の航空機をはたき落とすための対空兵器です。
レーダーや射撃管制装置は積んでないので、照準は光学のみ。その分安上がりですが、それだと気休めな性能にしかならない気もしますが。


60式自走対戦車無反動砲
コソコソ隠れてるやつがいますね。物陰から砲身だけ出しています。


裏へ回ってみると・・・すんげー小さい。
対戦車車両で、無反動砲は106mm砲です。砲身は連装ありますが、一度撃ったらあとはおしまい、逃げるしかありません。装甲も脆弱なので、殴り合いも出来ません。なので、物陰に隠れて待ち伏せして一撃で相手を撃破する必要があります。ずいぶん限られた使い方だなおい。
これはそういう実際の攻撃の仕方を展示しているところです。


砲身はガションと上に向かってせり出すギミックが仕掛けられていて、低い車体は地形に隠しながら砲身だけ表に露出させることができるのです。

というところで今日はここまで。