心理カウンセラーの眼!

孤立無援の・・君よ、眼をこらして見よ!

性格形成のプロファイリング・母親の記憶!

2009-10-19 17:50:43 | のほせんの心理カウンセリング
今晩は、テツせんです。
昨日は私用で京都に行ってきましたが、ほんのちょっぴり紅葉の兆しが観られました。
みなさんはいかがお過ごしでしたか?

この前からおいおいとお話しています『世界に意味は無いのか!』という思索には、
このわたしの無い頭なりにというか、
それゆえに少しは昔のお勉強のおさらいをちょこっとしたりしています。

そのおさらいの中で
わたしにとってはいちばん遅まきのお勉強となるのは田原克拓先生のカウンセリング理論です。

全日本カウンセラー協会の田原先生が1995年に発表した《完全・性格プロファイリング》の序文には、
次のようなまぶしいばかりの自負と確固とした意志を秘めた言葉が
“ 宣言”のように表わされています。

“ 20年間におよぶ「生育暦と家庭環境についての考察」を踏まえて、
脳神経学・左脳と右脳・自律神経・肺と心臓の相互性の生理学の上で、
《左脳と右脳》のレベルでの《性格プロフィール》の形成のされ方を構造的に解き明かして、
一人の人間の現在の《性格プロフィール》の根拠を具体的にのべています。
これまで世界中の誰もが到達できなかった全く新しい「カウンセリングの方法」として完成されているのです。
今、世界にあるどのような精神医学、心理学、神経学も本書を不問にしては
皮相に流れて死滅に逢着せざるをえないことは明らかです。・・
日本の「バブル経済崩壊」による
「経済社会の構造」の新しいマトリックスと世界性のパラダイムへのアプローチは
本書をふまえた回路を通っていく概念の定立によってしか実現できません。”

一貫して在野の人に徹し、
独学の鬼となってカウンセリング理論を導いてきた人ゆえに、
言葉の概念や文章に対する姿勢はきびしく
容赦がないのは本当の学問魂のなせるところでしょうし、
言葉こそが人間の心の病気の根幹であることを
どんな局面でも敏感に意識するからに違いないからでしょう。

その「完全・性格プロファイリング」から最初の項目を見てみれば、

乳幼児期から児童期、中学、高校、現在までに
《母親についておぼえていること》のなかの、
《言葉できつく怒鳴られたり、ヒステリックに怒られた》かどうか?をたずねるチェック項目がある。

それについての回答の合計該当チェックが多いほど重度の心的な影響をかかえていることが解ることになる。

つまり幼児期からずうっと母親から安心の言葉掛けがなされてこなかった子どもの場合には、

いわゆる右脳に母親の言葉のイメージがいびつにゆがんでいるために、
話し相手の言葉が正常であればあるほど、これを壊したくなる。
壊せば右脳に快感ホルモンのドーパミンが分泌されて喜びを感じる、
という無意識に倒錯・破綻した行動をする性格をかかえている。

重度でなくても、
バッドイメージを浮かべて無意識に敵意やうらみを抱き続けて心拍が低下し
心を開いて話すことができにくくなる場合が多くみられます。
また
相手と親密な関係にない場合は
不安におびえ、人見知りをしたり、
あるいは同性同士の会話のイメージがつづかないという欠損を示す性格をあらわすし、

そのほかにも、
親しい人に不必要なバッドイメージの言葉をぶつけて
関係を壊すことをしばしば起こす性格を現わしたりします。・・・

そして、以上の性格上の欠損を回復するための対策は
一貫して原因である右脳の言葉のゆがみ、言葉のイメージの欠損を修正するために
言葉の厳密な学習すなわち、
ていねい語、尊敬語、謙譲語をはじめ話し言葉を徹底して習得し、
さらに左脳の言葉の意味を学習することであり
これこそが克服できる方法なわけです。

またすべての学習には呼吸の低下をともなうことに対応して
腹筋と背筋の筋力を養い維持するというアドバイスもあります。

さらに脳の血流を停滞させないためにリラックスした運動をつづけるということも欠かさないことですね。

田原理論は硬質な概念で構成されていますので、
くりかえしさかのぼっては理解を深めるというやり方でしか
私の頭では脳みそにおさまりませんので
難渋することもありますが、

田原カウンセリング理論が他を抜きんでてもっとも優れているところは
今現在でも時代に向き合った理論的な研鑽・展開の手をゆるめないことにあります。

心の病気が時代とともに変容するのは時代が人を包摂するゆえですが
実際にこのような研鑽を毎日つづけてしかも展開しているのは田原氏の他に見あたりません。

刺激的なスリリングな学を追究するこの人に学べることをなによりのよろこびとしています。







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