こんにちは、のほせんです。
久しぶりの雨が土をぬらしています。
火鉢の水に棲みなれたメダカも、きょうは雨にうたれて底にひっそりしています。
たまに晴れた日には、ひよどりが水浴びがてら嘴でついばもうとするのでひやりとします。
さて、この生き難い時代の底で、
みなさんはどのようにおすごしでしょうか?
-- 「イスラム国」と名乗る勢力があり、
中東シリア・イラクの国境を越えて拡大しているという。
その実体はまだ虚実入りまじっていてさだかではない。
ただなぜか欧米諸国がやっきになって空爆していると報道されている。
だが元は米国やサウジアラビアの後押しする傭兵部隊が主力であったともいわれている。
ようするに既成の勢力にとって、未知の敵対勢力として急速に登場してきたという図式になる。
しかし、それだけのことであるのに、二人の日本人は
なぜ無理にでも、まるで誘われるようにして「入っていった」のか?
一人は戦争ビジネスを手がけるためと公言していた。
いま一人はその捕らえられた男を捜すためだったといわれている。
米国のイラク占領以来、ブッシュの閣僚たちが巨利を得る戦争ビジネスとして、
正規軍に代わるハリバートンKBRなどの民間軍事会社をもうけてきた。
かれらは継続的な利益のために、戦争が終わらない程度に戦闘を演じている。
イラク撤収が決まって、のこるアフガン、ウクライナがその主たる舞台にちがいない。
そうすると、「イスラム国」という紛争地域がつぎなる舞台となってきたのは偶然ではないようにおもえる。
そこへ、「ビジネスチャンス」を夢想した一人の日本人がのこのこ出かけていく姿は
あまりにも幼稚な思考というよりも、戦争地域に立つことの精神の昂奮が
かれを異常な躁状態にもちあげたあげく、支離滅裂な破綻にむかったものというよりほかない。
そのあとを追ったもう一人も、個人的になにか特別な事情があっての動機以外には
「真実の報道」などの理念や理由付けも無効であるとするしかない。
なぜなら、かれら日本人たちが、以前から
欧米の傀儡・傭兵部隊である反シリア政府軍の支援に頼ってきたこと。
親欧米=正義という幼児的な日本的善人意識にどっぷりつかった思考回路が
おもいきりバイアスのかかった「真実の報道」を無自覚に垂れ流すことは百害しかありえないからである。
まして敵対する部隊の側に行って、釈放を頼むことなど、
いかに日本人が何も解っていない、自己チュウな人間になってしまったのか唖然とするばかりである。
イスラム国のほうも、二人が戦場支配地にやって来たから捕らえたにもかかわらず、
「テロ」あつかいされるのでは、まったく何を言っているのか意味がわからないだろう。
そこへ、世界の安倍首相がお出かけの駄賃に、
お坊ちゃま風の「遠まわしの喧嘩」を売ったから、さあたいへん!
いつもの「遠吠え」が直近で耳に入ったきたイスラム国の戦士の逆鱗にふれたというわけだ。
「なめたらあかんぜよ!」 と相成ったしだい。
どうする安倍お坊ちゃま? いきなり王手を指されましたぜ。
この困った二人を助けられますか? それとも
あれもこれも、じつは「自衛隊派遣」への三文芝居の掛け合い第一幕なんですか?
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初めてこちらのブログを拝見したのですが、あまりに率直に現実を記していることに感動し早速コメする次第です。
「戦場では味方以外は全て敵、中立はない」
「戦場では死ぬか殺すかしかない、捕虜とは生死を完全に握られた立場に過ぎない」
「戦場とは暴力の場であり、言葉は呆れるほど無力」
考えてみれば当然のことで、はるか極東からの見るからに怪しげなチン入者ふたり、その場で銃殺されていても少しもおかしくありませんでした。
それを少しでも生かしてもらえていたのはむしろラッキーなことだったのです、安倍政権が無残に当初の運命に引き戻しましたがね。
改憲派だの「普通の国」論者は、この非情な見も蓋もない原則を本当に芯からわかっているのでしょうか?
どうもそうは思えないですね、
「世界平和のために戦地に赴く、敵に捕まる、まず助からない、助けようにもその手段がない、ご愁傷様」
なんて率直に言う奴一人もいませんもの。