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反政府運動の世界的つ・な・み

2011-02-21 18:39:24 | 現代日本および世界

こんにちは、のほせんです。
ようやく近所の梅の花が咲きはじめ、季節がうつろう気配を感じていますが、
みなさんのところはいかがでしょうか?

さて今回は、世界情勢について、
北アフリカのチュニジアからはじまった反政府行動が、
津波のような速さで周辺に伝播していることについてみてみましょう。

反政府行動の津波はそのつぎにエジプトをのみこみ、
さらにイエメン、アルジェリア、リビアとつぎつぎと近隣諸国に波及して、
いまや中国当局をも緊張させる規模の、世界的なうねりをみせています。

欧米列強諸国のプロパガンダにすりよる先進国マスメディアは、
いずれも経済的な疲弊や強権政治への不満が噴出した結果のように報じていますが、
今後の行動が、そうした皮相な解説を打破する可能性をもっていることを注視していきたいとおもいます。

こうした動向について想像力を欠くものや、
社会秩序をスタティックに受容する立場をとるものは、おそらく
主体的な参加者大衆に対して、見当はずれの社会不適合のレッテルをはるにちがいない。

さまざまにメッセージを発する反政府行動であるとしても、
その根底にあるものは、たとえ無自覚にしろ 『 しいられた個の生き難さ 』 の反映にほかならない。

それを理解・共有できないものは、世界のどこにいても
いずれ国を追われる側にあることは自明のことであろう。

かのオバマ大統領が、
米国の伝統的なパワーポリティクスを継承するかぎり、
独裁政治を倒し「より民主的なシステムを!」と語ったところで、その右手に銃を持つ
都合のいい支配のための虚妄のプロパガンダであることは周知のとおりである。

だいいちドルの大量増刷の結果として、
米国発の先物狂乱(Commodity Bubble ) がひき起こされ、
世界中に物価の高騰をもたらしていることが、この反政府行動の契機となっているのだ。
正義面して世界の国と人々に対して何ごとかをのたまう資格などどこにもありはしない!

おそらく事態は複雑で、欧米列強が特殊部隊と傭兵隊を先陣にして反政府行動を煽動して、
各独裁的政権の転覆をはかるというあらたな帝国主義的行動にはいったことをみとめなければならない。
したがってそこでは、大衆の『 しいられた個の生き難さ 』からわきおこった反政府行動は、
この欧米列強のあらたな帝国主義の発動と対峙して、しのぎをけずる局面でもあるだろう。

あらたな帝国主義が
北アフリカ・アラブでの石油権益等の奪取、さらにはマネー至上主義システムの構築のために、
傀儡政権の樹立をくわだてていることをゆるしてよいはずもない。

<権力の移行 > ということにほんとうに意味があるとすれば、
その国の人々が、
< 個の存在の意味と自由 > という 『ゆたかさ 』 を獲得するときよりほかにはないが、
いま渦中にあるそれらの国は、
世界の歴史のなかではまだ民族主義的な時代にあるために、
克服すべき課題がおおく待ちうけていることも予見される。
だがそれでもたたかいのなかに、
大衆みずからの存在をかけて克服していくほかに道はない。


足もとの日本の政治状況も、にわかに変動するきざしがみえてきた。

代表選で政権の主役が変わったとたんに、さっさと政治主導を脱いでたちまち衣裳がえして、
「もとのお店(官僚支配の)ででています」って哀愁エレジーみたいになったのには、
さすがに呆気にとられたが、
ひな壇に並ぶ全員がいっせいに気が触れたのでなければ、不可解すぎて説明がつかない。

まるで自民党Bといってもいいような、
こんな換骨奪胎の現政権の無残きわまるありさまに業を煮やした議員たちが
ようやく叛旗を鮮明に立てたことで、にわかに緊迫度をましつつある。

おそらく名古屋の河村氏圧勝をうけて、たたかいのカードを切ったとおもわれるが、
たたかうかぎりはふんどしを締めなおして、

『 超消費社会の転倒 』 までを視野に入れて突きすすまなければ、
たたかいの意味を半減することになるだろう。

それこそ、もとのお店にはもうもどれないのだから。

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今回も読んでいただきありがとうございました。
もうしわけないですが、
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