心理カウンセラーの眼!

孤立無援の・・君よ、眼をこらして見よ!

なぜ銀行だけが救済されてよいのか!

2008-10-28 12:26:42 | 現代日本および世界
アメリカ発金融恐慌が予想通りいよいよ本格化してきた。

まず日本の住宅金融公庫のような巨大住宅ローン公社が二社ともに国の救済で管理下に入り、

また名門証券投資会社リーマンBrが破綻し、

AIG保険が一時救済を受けたあと、

息つくまもなく、

ゴールドマンサックスが日本のメガバンクの資本注入で一息入れたが

とんだ早とちりになる予感がする。

このあと一気に世界恐慌が広がって、

各国政府が皮肉にも金融資本を国家管理することになっている。

これらの報道では巨額の数字ばかりが誇張されるだけで

いったいどんな事態が起こっているのかがあまりメディアに出てこない。

アメリカの人たちがどのように大変なのかがまったく報道されないのは

あまりにも偏向したミスリードというより

マニピュレーション(情報操作)と呼ぶべき胡散臭さを感じずにおれない。


いまアメリカでは、不況の中で負債にあえいで家を手離し、

ローンだけが残るという人たちが急増している。

あるいは仕事が無いためにイラク派兵に応募している人たちも少なくない。


サブプライムローンが破綻したからと言って

国民のローン返済が無くなるわけではない。

破産するまできっちり追い込まれるのに変わりはない。

救済されたのは金貸しの巨大金融資本の方だけだということが解せない。・・


そもそも、ブッシュ政権と伴走してきた金融資本が

天才数学者と持ち上げられた連中が起業した金融ファンドなどと補完しながら

さもリスクが霧散化されたような仕組みをつくって

半永久的にうまく儲けようとたくらんだ果ての「破綻」というのが真相だ。

それだからこそ、どこの国民にとっても

巨大な金融・銀行だけが税金で救済されることには納得がいかないのが当然であろう。

民主党のオバマ大統領候補も言っている・・

「国民の税金を無責任なウォール街の経営者に渡すわけにはいかない」と。

日本では誰もこれを言わないのが本当におかしい!

「金融システムは守られなければならない」というのは彼らの勝手な都合に過ぎない。

「業」と名のつく商業や製造業、農業、漁業等にたずさわる人たちは

多寡はあっても借り入れ金があり、その返済に追われているものだ。

その人たちにすればある銀行が倒産したところで別段困るわけでもない。

それどころかいずれにしろ借金は返さないといけないのだから、

つねに金融システムに「はがい絞め」されているのが実情だろう。・・


いっそのこと、借金をチャラにする「徳政令」が実施されたらば

すべての事業者にとっては、よっぽど効果的で景気回復の起爆剤となるはずだ。・・

それほど状況が深刻なことを

育ちのええ!総理大臣たちは何も理解していない。・・・


メディアではやされた「小泉改革」の実体とは・・

国際金融資本の巧妙な「グローバル化キャンペーン」にのせられ、

市場開放・市場原理主義バンザイの馬鹿騒ぎに酔ったあげくに

日本国民の資産である郵貯や預金やあるいは善良な企業を解体し、

ハゲタカ国際金融資本に叩き売った所業は

あまりにも悪質で、狂気のふるまいといわざるを得ない。

ここまで政治家が軽薄で、

ここまで学者が自己中心なウツケであったことに愕然とする。・・

あげくの果てに、勝ち残った国際金融資本がさらに原油投機に走り、

あらゆる資源投機で巨万の富をかさ上げし、

実体経済だけがインフレとコスト割れのはざまで立ち尽くしている!・・・

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