野に撃沈

多摩地区在住の中年日帰り放浪者。ペンタックスK10Dをバッグに野山と路地を彷徨中。現在 野に撃沈2 に引越しました。

奥多摩むかし道

2008-05-02 | ハイキング
 奥多摩むかし道を歩いてきた。4年ぶりになる。前回は紅葉の季節だったから新緑のむかし道を歩くのは初めてだ。

 休日、奥多摩駅は朝から人で賑わっていた。


 駅近くのコンビニで昼食を調達してから、歩いて5分ほどで右に折れ、旧青梅街道となるむかし道に入った。道の角には木製の大きな地図看板がたてられている。


 曲がってすぐの急坂を登りきると平坦な山道になる。新緑のこもれびの間から青梅街道が遥か下を走っているのが見えた。車が一台通れるほどの広さの林道が続いている。道の両脇にはムラサキケマンがびっしりと花を咲かせている。

 白花も多い。中には紅白に色分けされた株もあった。



 足元にはクサイチゴも多い。


 崖にへばりつくように生えているのはウツギ。卯の花が今を盛りとこぼれんばかりに咲き誇っている。


 ウワミズザクラの花を見つけた。この花の形から言って桜の仲間とは到底思えない。


 道々には道祖神が多い。これはほぼ全身を赤い布で覆われた石仏。





 草にしがみついてはなれないウスバシロチョウを見かけた。羽化したばかりなのか近寄っても一向に飛び立とうとしない。



 集落(といっても家は三軒ほどだが)の間を抜ける。

 ガクウツギ


 カキドオシとオオイヌノフグリ。タチイヌフグリもあった。

 
この時季、杉林の縁にはシャガが多く咲く。


 むかし道の随所に廃線軌道やトンネル跡、鉄橋などが見られる。これは小河内ダム建設の際の工事運搬線が廃線となったもの。


視界奥深くまで続く緑の迷宮。


 巨大な石灰岩に押しつぶされかかっているように見える白髭神社。


 弁慶のうで抜き岩とあった。


 4年前来た時はこのカエデの木の紅葉が美しかった。


 黄が眩しい、ヒメレンゲ。


 シダクラ吊橋、一度に渡るのは5人までと書いてあった。


 崖にへばりつくように咲いているのはジュウニヒトエ。


 平坦な道が終わり、登りの急な山道に差し掛かったところでカテンソウの群生を見つけた。地味な色の小さな花なので危うく見逃すところだった。花粉を飛ばした後のカテンソウ。


 ヤマツツジの鮮やかな朱色が、新緑の緑色に浸かった目を洗い流してくれる。




 暫くの登りの後、梢の間から奥多摩湖が見えてきた。東京の水がめといわれる小河内ダムだ。目的地まではあともう少し。


 ここからは水根沢の集落を抜けて、奥多摩湖バス停までゆったりとした下り道だった。バス停では折りよく待ち合わせていた奥多摩駅行きの臨時バスに乗れ座って帰ることができたのは幸運といえよう。花を見ながら、撮りながらゆっくりと歩いたので駅を降りてからバス停まで5時間少々の行程だった。

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