戸隠森林植物園を出る頃にはもう昼を過ぎていた。自然食レストランで昼食をとり、少し早かったが今夜の宿坊に車を置かせてもらった。
宿坊は宝光社すぐ下にあったので、車に荷物を置いたまま軽装で戸隠古道を歩くことにした。歩き始めてすぐ200段を超える急な階段が待ち構えていた。
戸隠5社のうち一番麓にある宝光社。
ここから右に折れ、神道(かんみち)と呼ばれる中社、奥社へといたる古道を歩く。周囲の喧騒をよそにこの道だけはひっそりとしていて行きかう人も少ない。
標高が植物園の辺りから比べると低いせいかスミレの仲間が多く見られる。
ネコノメソウも咲いている。
墓地に咲く桜は生と死の対比を思わせる。
伏拝所(ふしおがみじょ)を通り、車道に出て暫く歩くと一帯で一番の賑わいを見せる中社が見えてきた。本堂前には除雪された雪が積み上げられている。この辺は観光スポットが多いせいか、たくさんの観光客で混みあっていた。
中社から再び古道に入り越水(こしみず)が原を歩く。カラマツの新緑が目に優しく飛び込んでくる。
道の両脇にはミズバショウやカタクリがありきたりの野の花のように普通に見られる。
大きな葉の下に隠れて咲いているウスバサイシンの花。
フッキソウも多い。
久しぶりにヒメイチゲの花にも出会えた。以前雁坂峠の辺りを縦走しているときに見かけて以来だ。見るからに可愛らしい花が群れずに点々と咲いているのが良い。
ピンク色をおびたキクザキイチゲ。
奥社参道口にあたる随神門の前まで来た。土産物屋の入り口に野の花の鉢が売られていた。よく見るとトガクシショウマではないか。本当はこの花を自然のままで野に咲いているのを見たかったのだが……。仕方ない、野生の姿を見るのは次の機会まで待つとしよう。
大きく立派な狛犬
数百年の時を衣装にしてどっしりとして厳かな随神門がたっている。逆行を背にして藁葺きの屋根が輝いている。
門の向こうには樹齢400年に及ぶ杉の大木が700mにわたって、参道の両側に立ち並んでいる。
既に4時を回ってしまった。奥社まで往復するには残念ながら時間が足りない。バスは一時間に一本ほどしかないので、再び古道を宿坊まで歩いて帰ることにした。
戸隠古道に日が暮れて行く。
宿坊は宝光社すぐ下にあったので、車に荷物を置いたまま軽装で戸隠古道を歩くことにした。歩き始めてすぐ200段を超える急な階段が待ち構えていた。
戸隠5社のうち一番麓にある宝光社。
ここから右に折れ、神道(かんみち)と呼ばれる中社、奥社へといたる古道を歩く。周囲の喧騒をよそにこの道だけはひっそりとしていて行きかう人も少ない。
標高が植物園の辺りから比べると低いせいかスミレの仲間が多く見られる。
ネコノメソウも咲いている。
墓地に咲く桜は生と死の対比を思わせる。
伏拝所(ふしおがみじょ)を通り、車道に出て暫く歩くと一帯で一番の賑わいを見せる中社が見えてきた。本堂前には除雪された雪が積み上げられている。この辺は観光スポットが多いせいか、たくさんの観光客で混みあっていた。
中社から再び古道に入り越水(こしみず)が原を歩く。カラマツの新緑が目に優しく飛び込んでくる。
道の両脇にはミズバショウやカタクリがありきたりの野の花のように普通に見られる。
大きな葉の下に隠れて咲いているウスバサイシンの花。
フッキソウも多い。
久しぶりにヒメイチゲの花にも出会えた。以前雁坂峠の辺りを縦走しているときに見かけて以来だ。見るからに可愛らしい花が群れずに点々と咲いているのが良い。
ピンク色をおびたキクザキイチゲ。
奥社参道口にあたる随神門の前まで来た。土産物屋の入り口に野の花の鉢が売られていた。よく見るとトガクシショウマではないか。本当はこの花を自然のままで野に咲いているのを見たかったのだが……。仕方ない、野生の姿を見るのは次の機会まで待つとしよう。
大きく立派な狛犬
数百年の時を衣装にしてどっしりとして厳かな随神門がたっている。逆行を背にして藁葺きの屋根が輝いている。
門の向こうには樹齢400年に及ぶ杉の大木が700mにわたって、参道の両側に立ち並んでいる。
既に4時を回ってしまった。奥社まで往復するには残念ながら時間が足りない。バスは一時間に一本ほどしかないので、再び古道を宿坊まで歩いて帰ることにした。
戸隠古道に日が暮れて行く。