野に撃沈

多摩地区在住の中年日帰り放浪者。ペンタックスK10Dをバッグに野山と路地を彷徨中。現在 野に撃沈2 に引越しました。

赤塚植物園ー木の花

2008-05-26 | 植物園
 赤塚植物園は今年3月9日に行って以来だからほぼ2ヵ月半ぶり。初夏とは思えない陽射しが照りつけていた。

 園のすぐ入り口にはユリノキの大木がある。別名チューリップツリーの名の通り、チューリップに似た可憐な花をつけていた。


 野草の小経にはソヨゴの小さな花が敷きつめられている。

 ソヨゴは余り聞かない名だが、ニシキギ科モチノキ属の常緑樹で10月ごろに赤い実をつける。


 管理棟の脇には大きなユーカリの木があるが、その下でブラシの木が真っ赤な花を自動洗車機のように何本もつけていた。。


 ミズキ科のヤマボウシは手裏剣のような十字架の4弁花をつける花だ。ヤマグワの異名の通り、9月ごろには芳香のある赤い実をつけ、食してもうまい。



 イボタノキは咲き始めたばかり。

 山野草の小径を登りきった所にオオヤマレンゲの白い大きな花を見つけた。甘くて爽やかな香りを周囲に放っている。同じモクレン科のタイサンボクやホオノキと似た花を咲かすが、下向きにうつむいたように咲かすのが違い。尤も上向きに咲かすウケザキオオヤマレンゲというのがあるそうだが、私は見たことはない。


 タニウツギやウツギなどのウツギの仲間も今が盛りと咲いている。これはとりわけ花姿の端麗なバイカウツギ。


 近くには同じユキノシタ科のユキノシタも咲いていた。


 これは下の大きな花も3弁で珍しい。



 小路を隔てた所には万葉草花園が設けられている。入っていくと柑橘系の強い香りがしてきた。

 名札にはタチバナとある。

 奥のほうでは紫陽花の仲間が幾つか植えられていた。ヤマアジサイだけはもう花を咲かせている。


 すぐ近くではマタタビの仲間、サルナシの花が咲いている。

 図鑑で見るとこれはどうやら両性花のよう。

 こんもりと小山のように茂っているのはつる性のテイカカズラの花。



 里の野の花が一段落するこの時季は、補うように木の花が多く咲いてくれるので飽きない。私の好きな紫陽花やハナショウブの花も間もなく咲き出すことだろう。