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日頃の所作、言葉の使い方などを大切にしたいと再確認した講座

2019年02月18日 04時56分38秒 | のほほん日記

2月16日、都城市で開催された紙芝居まねきねこの会、第3回「紙芝居」講座に参加しました。今回の講師は、松井エイコさん(以下エイコさん)。エイコさんは、1957年東京都生まれ。壁画家。82年武蔵野美術大学油絵科卒業。日本有数の壁画家として、全国各地に「人間」をテーマとする壁画、ステンドグラス、モニュメントなどを150作以上創作、紙芝居の創作を普及にも力を注いでいます。

紙芝居作品に「かずとかたちのファンタジー(全5巻)」、平和紙芝居「二度と」があります。2006年「二度と」は、「ドイツ・ミュンヘン国際青少年図書館」が企画する、平和を伝えるための国際図書展に選ぱれ、世界で展示されました。フランス、ベトナム、ドイツ、日本各地にて講演活動中です。上記の絵は平和紙芝居「二度と」の一枚で、鳥の絵は紙を切り抜いてつくったそうです。参加者全員に配布していただきました。今回の講座では、3つのことを学びました。それは紙芝居と絵本の違い、演じることの所作、言葉のチカラ、作品の魅力です。それでは講座の様子を紹介していきます。

午後10時より行われた講座では、主催者挨拶のあと、エイコさんより絵本と紙芝居のちがい、作品に込められたものと題して、絵本の読み聞かせと紙芝居を上演しながら、解説がおこなれました。そこで感じたのは、絵本はページをめくりながら作品と自分が対話していく、すこしずつ周りの景色が見えなくなり、絵と一緒に進行していく特性があり一方、紙芝居は、演者が紙芝居の文章を読むことで、広がっていく、そして周りの人を共感していく世界だと表現されました。これは芸術の表現形式から生まれるもので、それぞれの魅力があることを感じました。

その後、絵本作家の故まついのりこさん(母)との思い出や壁画家を目指したこと、絵本「二度と」を創作するまでの経緯についてお話いただきました。印象的だったのは、14歳位のこと進路について迷っていた時母親が「小石の好きなことがたくさんあるとしたら、他よりおおきな小石、たとえばこぶし位の石を選んで大きく育っててはどう?」とアドバイスしてもらったそうです。それで絵を描く生き方を選んだそうです。また、芸術家は才能だけじゃなく「自分を育てていくこと」が大切だと付け加えられました。

午前中の講演では、エイコさんの言葉のチカラを感じました。「心を重ねて生きる」「世の中が私の学校になる」「響き合っていく世界」など、作品紹介の場面では言葉のチカラによって理解を深めることができました。

午後1時からは7名の方を紙芝居上演と実技指導をおこなわれ、演じることへの所作・表現方法、作品の魅力についてお話しいただきました。紙芝居は、演者が絵と言葉、観客とやりとりをしながら展開していく表現方法です。言葉と演者の紙芝居を抜く時の動き、観客とのやりとり、間の使い方などが共感をつくっていきます。

上演された「くいしんぼうのまんまるおに」では、三人にふたつしかない食べ物、いつも1人が泣いてさみしい思いをします。それでも最後は3人が食べられるようにみんなで食べ物を探しにいき手にいれることができました。自ら道筋をつけていく行動、3人それぞれが食べてものを手に入れたことで自信と喜びを登場するおにの顔や表情などを巧みに描かれており、作品の魅力をこうしたところなんだと実感した瞬間でした。このように紙芝居には、人が成長するために必要な栄養素が織り込まれおり、いろんなことを気づかせてくれる作品でした。

合計2回参加したこの講座では紙芝居に限らず、日頃の所作、言葉の使い方などを大切にしたいと再確認した講座でした。



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