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機動戦士ガンダムOO(ダブルオー) 第18話 「悪意の矛先」 感想

2008-02-09 23:39:39 | ガンダム00(ダブルオー)
ルイス・・・・・・。・゜・(ノД`)・゜・。



これまで日常の象徴として描かれてきた沙慈くんとルイス。
視聴者視点をも担っての物語参加だったのですが、これまでもソレスタル・ビーイングの登場からその関係性が徐々に徐々に近づいてきた、つまり日常(平和)と非日常(紛争)がどこかでクロスしてしまう、そういう予感を持って描かれてきたわけで、その交錯点が今回、しかもかなりショッキングな形で。



ルイス・・・・・・。・゜・(ノД`)・゜・。



沙慈くんとルイスママの伏線からして、これは・・・と思っていましたが、指輪のエピソードまでそういう伏線だったとは・・・(泣)。
そりゃないぜ・・・。

これまで僕ら視聴者にしても、経済特区の学生にしても、どこか他人事、という感じで描かれてきた紛争。
どこか遠くの出来事。

それが視聴者目線の代表であるルイスの悲劇を目の当たりにすることで、視聴者としても劇的な転換点。

心情面でも紛争、許すまじ。

しかも完全に道理が通らない内容で。
#そもそも紛争に道理もへったくれもないのかもしれない。

否応なしに沙慈くんも、僕ら視聴者も巻き込まれた、というか、飲み込まれてしまった、もはや他人事ではない、という状況に。

にしても結構ショックでかいなぁ・・・・・・(涙)。

少しでもルイスに良いことが起こりますように。
そして沙慈くんにも。
#でも展開的にはここから加速的に何か起こっていくんだろうなぁ。

この状況から沙慈くん・ルイス、そして刹那はどう関係していくんだろうか・・・。
かなり重要な気がしますよね。


■共感のポイント

今回のルイスを見舞った惨劇は、登場人物たちにも、そして視聴者である僕らにもある一つのベクトルを指し示す結果となったんですよね。

これまでソレスタルビーイングって胡散臭いし、そもそも武力による紛争根絶とかおかしいじゃん、とか、主人公たちが寡黙すぎて感情移入しずらくね?とか、色々思っている人もいるなかで、明らかにベクトルが一つの方向へ。

(トリニティーズの行動)これはおかしいだろう。

つか、許せんだろう。

その代表格がグラハムさん。
そしてポニーテール・カタギリさん。

譲れないものもあるんです。

もうカスタムフラッグが発進するときには、頼むよ、一矢報いてくれよ、くらいの勢いです。

更に、やはりこれまで感情移入しずらいポジションにいた刹那の登場。


トリニティの悪意の矛先はルイスたち一般市民へと向けられたのだけれども、それによって発生したトリニティたちに対する新たなる「悪意の矛先」が刹那、グラハム、そして視聴者からも向けられるというタイトルの意味。
うーん、唸ります。


次週の対決はかなり燃えると思いますよ。確実に。
恐らく他のマイスターズも合流する、と思いたい。いや、絶対する。
特にティエリアだろう、最初に合流するとしたら。
#というくらい実は今、刹那とティエリアはベクトルが若干違うけど、心情的にはシンクロしてるはず。

何かいろんなものが一気に転換した、そういう回でした。

グラハムさん、カッコよかったっす。
そして彼に新たなる力をプリーズ。
#フラッグは最近結構カッコよいと思い始めましたが、今回でかなりカッコよいと思いました。
#ガンプラ購入決定です。


■誰が描いた絵なのか?

先々週くらいからずっと書いているトピックですが、やはりアレハンドロ・コーナーがダントツで容疑者筆頭です、僕の中で。

今回スローネの太陽炉が「擬似太陽炉」と分かったわけですが(実は公式HPにも載っていたけれども)、やはりこの位置づけからして、作中「トリニティ」の位置づけは「フェイク」・「盗作」という感じ。

あのアニキ分ハロから得られた(盗んだ)データをベースにして擬似太陽炉を作成し、今に至る、と。

今回のトリニティの行動からして、彼らの目的はやはり紛争の根絶には無いわけで、何か別の目的があるわけですよ(エイフマン教授も指摘した通り)。

多分、ソレスタル・ビーイングの理念としては200年くらいを経て、そしてこの何者かが所有している「擬似太陽炉」を得て、従来派と急進派くらいに(まだ誰にも知られずに)分家しているんじゃなかろうか、そんな感じすらしますよ。
#多分従来型の監視者は数は多いけれど、ぶっちゃけ雑魚っぽい感じするし、急進派からすれば考えが古い、重力に引かれた古きもの、くらいの位置づけなのかも。
#でもそれって急進派がいる、という仮説のもとなんだけど(笑)。

もちろん僕の中ではその「擬似太陽炉」を所有しているのも、急進派もアレハンドロ・コーナーだ、と思っているわけなんですが・・・。

ぶっちゃけアレハンドロさんは自分の時代で事を成したい、と思っているのであれば、急ぐでしょうし。

ソレスタルビーイングの真の目的、この辺は全然まだ分からないけれども、今回の三大勢力の軍備を崩壊させようとしている点を考えるに、圧倒的武力で世界の勢力を一つにまとめて、宇宙に出れないようにして、天上人サイドからは宇宙から支配、みたいな、そういう選民思想的なところがある、というのも一つ考えどころ。

ずっと最初の頃のナレーション「未だ人類は一つになりきれていないのであった」というのが気になっているからなんですけどね。

・・・・・・いつもながら全然違うかもしれないけれど(笑)。

直感的にはトリニティはフェイクっぽいので、パワーも有限ということが分かったし、そういう意味で使い捨てられそうな気もするなぁ。

つまりまだ刹那たちに対する真打は今後「ホンモノの太陽炉」を持った機体を相手にしないといけない、そういう展開になるんじゃないかと。
#アリー・アリ・サーシェスなんかはその筆頭で、やっぱりその後ろにはアレハンドロ・コーナーがいる、というのが僕の大いなる妄想。


■ティエリアとかスメラギさんとか

ヴェーダがハッキングされている可能性がある、というのは面白かったですね。
恐らくあのアニキ分ハロの中にはヴェーダに関する情報も入っていて、それでハッキングできたと見るべきか。
そしてトリニティがマイスターズに合いに行った真の目的、それはネットワークを経由しない、ヴェーダへのハッキング、もしくはデータの改ざん、アクセス権の変更(ティエリアが拒否されたように)、ということだったのかも。

スローネの機体データ取れて喜んでる場合じゃないな、こりゃ。

となると、ヴェーダに関連する人としては二人。

ティエリアとスメラギさん。

ティエリアに関しては、生身でヴェーダとのインターフェースを持ってるっぽいし、かなりヴェーダと特別な関係にあるんでしょうね。
だからそのヴェーダにちょっかい出されてるとしたら、そりゃ心中穏やかじゃないですよ。

ヴェーダさま信仰してますからね、ティエリアは。

だからティエリアは最終的にヴェーダから独立しないといけない、という展開が面白いですね。
#刹那は刹那でガンダム信仰からの脱却、というのをティエリアと並行してやらないといけなくって、やはりこの二人は反発してても結構似てる、という表現・演出なんでしょう。

また、ヴェーダと共に戦術予報していたスメラギさん。

彼女も過去の作戦でトラウマを抱えているっぽいので、そのトラウマと向き合うには、自分の戦術予報で困難を打開していく、という展開がないとダメなんでしょう。
となると、こちらもヴェーダに頼っていた、自分の戦術の保険(外すわけにはいかないのよ!と言っていたように、外すことを恐れている)として頼っていたヴェーダからの脱却、戦術予報士スメラギさんとしての独り立ちがないといけない、そういう展開になって欲しいですね。


あとは絹江さんピンチ。

クロスロード姉弟の受難はまだまだ続きそうです。

それにしても、ルイス(涙)。

ガンダムOO DVD第2巻



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8 コメント

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ぐぶぉっ、久々に来た・・・ (ドミニア)
2008-02-10 21:17:25
ども、お久しぶりです。

ここ最近、アニメでもスクールデイズやひぐらし他色々と嫌な予感がしてたのは避けて、実際回避にも成功してたんですが、ガンダムだけは最初から最後まで観るというのが信念なので、00は最初から観てましたよ(実際すごく見応えありますしね。さっすが

いやあ、ハガレンでアレがあったんである程度覚悟はしてたんですけどねー。
むしろどんな鬱展開攻撃が来ようと全部予測して防ぐぐらいのつもりでATフィールド展開。というぐらいの気概だったんですが・・・

正直、種デスのマユよろしく、お母さんのミンチを目の当たりにして発狂&ぐらいまで覚悟してたんですよ。
でも実際に病院のシーンになってみるといつも通りのルイスで、「おや?」と警戒をちょっと解いたのが命取り。

あれ? 唐突に指輪を出してきたぞ?
ん? この展開の持って行き方ってまさか、アレですか?
いやいやソレは予測してないぞ、待った待った。うわーヤメテー!!
総員ショックに備え ダメです艦長間に合いません


包帯!! 左腕!!! ない!!!!


ぐああああああ!!!
そういう罠だったかあああああああ!!!!!!(吐血

警戒が緩んだ所にATフィールドを突き破る強烈な一撃。なんというミスリード。なんという悪魔的トラップ。まさか指輪がそんな伏線とは!!
EDにはちゃんと両手ある上に五体満足だからすっかり油断してた!! EDすら罠、なんと恐ろしい!!

どれだけ自分が担当するキャラに容赦がないんですかこの監督は。
ハガレンからすっかりパワーアップし、ロゼのトラウマも癒えたかという視聴者を再び無限鬱地獄へ叩き込む。

恐ろしいぃぃ。鬼じゃ、ここに監督という名の鬼がおるぞ──!!

確かにこの世界の神があの人なら希望も救いもありません。
このままでは刹那達がシャンバラに逝ってしまうかもと本気で心配で気が気ではないドミニアです。
というか、噂じゃけっこう不吉な展開が聞こえてくるのですが(きゃああ

ちょっと欝から抜け出せないので、ネウロを読みつつチョコ食べてぬふぁーんになってきます(ぉ
真面目に (ドミニア)
2008-02-10 21:57:45
ここからが大変ですね。
サジが兵士になってしまうかもしれないという可能性もあって、でもそうするとあの状態でルイスが一人になっちゃいますもんね。

親友キャラの一人でもいれば、
「バカ野郎。あの子にはお前が必要だってことがわかんねえのか!」
とか叱ってくれるイベントなり期待できるんですが、いないからなぁ・・・

でももしなったら、名前からすると頭脳でガンダムを追い詰めるキャラになるんでしょうか。
それはそれで見てみたいとか思っちゃうあたり罪深いです自分。

まあ今回は展開があれだった分、グラハムのカッコよさには痺れました。
むしろ刹那達よりグラハムの方が好きかも。むしろ彼の方が主人公ですよね今回だけ見ると。

来週は刹那がどこまでトリニティに喰らいつけるのか、痛み分けになるであろうとは思いますが、せめてイザークぐらいまでは。頑張れ刹那。
リューミンは? (雅人)
2008-02-11 11:33:03
ご無沙汰しておりました。
先週よりこちらの内容から、ティエリアはプトレマイオス組のままでいる雰囲気ですが、リューミンはどうなんだろう?と思います。「聖者の帰還」では、スメラギさんのプラン内容をフォローするような『人は分かり合える』のような台詞を口にしたりして、プトレマイオス組寄り?と思わせる描き方がされていましたが、今回、トリニティーズのやり方を、無謀と評しながらも決して否定してない様子のリューミン。彼女は最終的にどの位置に存在するキャラなんでしょうか。
すごく、気になります。

それと、これも先週(スローネ強襲)から気になっていることなんですが、プトレ(以降、省略します。)組は、どんな位置にいるのでしょうか?

1.1.イオリアのシナリオ通りの存在(イオリア=プトレ)
1.2.イオリアのシナリオから外される存在(意思的な意味でイオリア≠プトレ)

更に

2.1.イオリア=プトレではあるが、ソレスタルはハト派とタカ派に分かれていて、トリニティはタカ派。
2.2.イオリア=プトレではあるが、ソレスタルとは別の擬似ソレスタルがある。
(ちなみに、その指揮者はアレハンドロであるかなと)

個人的には1.1.であり2.2.を望むのですが、アニメ的には1.2.であり2.1.かなと思うところです。
どうなるんでしょうね。
まぁ、結局はイオリアの野望次第なんでしょうかね。
エイフマンの台詞からして、イオリア≠プトレの可能性の方が高いのに気が重いです。(死フラグがたちやすそうなので)

沙慈とルイスの関係も気が重い・・・・。
もしや、沙慈が仮面さんか?

刹那、やっと最近台詞も増え存在感が出てきたのに、どんどん追い詰められている感じがします。
ガンダムの主人公ってのは、追い詰められることで主人公になるのでしょうか。
来週、予告を見るかぎりでは、ロックオンに・・・。まさかね・・・。
予想の上を行きました (燕。(管理人))
2008-02-12 23:55:55
■ドミニアさんへ
どうもお久しぶりです。
いやー、今回は結構自分で思っていたよりもショックでした。
予想していても、その上を行かれてしまいました。
ちなみにルイスの左腕はEDでは見えてない(隠れている)ので気が付かないポイントなんですよね。
ただ、その先の展開としては、沙慈くんが復讐に走る、とか兵士になるという展開よりも、現時点で実行犯はたとえセカンドチームであってもガンダムであり、ソレスタルビーイングなわけなので、その点から刹那に対して最初は刹那がガンダムマイスターとは知らずに、そしていつかはガンダムマイスターと知って生身の刹那に詰め寄る、とか、刹那の信念やガンダム信仰を砕く、くらいの武力ではない、それ以外のテロとの戦いを見せて欲しい、というかそういう展開のほうが面白いかな。
グラハムはカッコよいですね。近年のライバルキャラとしてはかなり良いですね。
あと、来週のトリニティと刹那(たち)の対決ですが、僕の予想はガンダムマイスターズがトリニティを圧倒だと思います。
何となくだけど、トリニティは擬似GNドライブという設定だし、フェイクという匂いがしてなりません。
更に上で、しかもホントのGNドライブを装備したガンダムが敵として現われて、そのとき刹那たちも乗り換え、というタイミングじゃないかな、と。
表と裏と更に裏と (燕。(管理人))
2008-02-13 00:10:11
■雅人さんへ
王留美のポジションというのはこのガンダムダブルオーを見ていくうえで、結構面白い見所だと思いますね。
彼女は結構真剣にソレスタルビーイングの理念の実践というのを考えていますから。
ただ、最近気になるのはその理念というのは、表向きの紛争の根絶なのか、それとも裏の真の目的なのか、という点ですね。
彼女の場合、まだ裏の目的まで知らないのではないか、という気がしないでもないので、彼女が裏の目的を知ったときにどうするか?というのが今後の見所の一つかもしれませんね。
#そういう意味では彼女は一時的にトレミー組の敵に回る、というのも展開としては有りかも。
同じことがトレミー組にも言えて、彼らはソレスタルビーイングの目的・理念は紛争の根絶にあると信じて疑ってないわけです。
恐らく実行部隊(エージェントである王留美も含まれるか?)にはそこまで知らせてないんだと思うんですよね。
兵士の目的はシンプルであるべき、みたいな。
ゆえに、イオリアの目的とトレミー組は理念からして違うけれども、その過程は同じになるはずなので、今のところ同じ路線を走れる、と。
しかしながら、そこにアレハンドロ・コーナーとリボンズという存在があって、僕の予想では彼らはイオリアの計画すら変えて動かそうとしている、その一手の一つがトリニティ組という感じ。
#でもそのことに他の監視者は気が付かない、というのもあると思うんですよね。
だから、イオリアシナリオは表・裏あって、トレミーは表は同調、裏については、更に加速させているアレハンドロ、という図式が僕の今の想像ですかね。
ガンダムの主人公は悩んで悩んで、道を模索すればよいと思いますよ。
何も考えなくなった主人公は分かりやすいけど、それでいいの?と思う今日この頃なので。
たぶん、人間迷ってるという状態のほうが正常なんだと思うんですよね。
というわけで、刹那くんにはどんどん悩んでもらいましょう。
Unknown (AA)
2008-02-13 01:57:56
想像が激甘でした・・・
まさか、左手が・・・
先週のこちらにコメントでこれがとか書いていたんですが、左手がなくなってるとか、両親が死んでるとか、まったく考えていませんでした・・・
絹江さんもやばいですしね・・・
というか、情報提供者の兵士さんはやっぱり殺されてしまったんですかね・・・

あとは、沙慈くんが刹那=ガンダムマイスターだと知ったときどうなるかが今後のポイントの一つでしょうか・・・
2クール目終盤か3クール目(2期?)序盤にはばれそうな気がしますが・・・
今回は (こばやし)
2008-02-13 18:57:43
今回は…。つらかったです。
コメントできません。
次の出会いは (燕。(管理人))
2008-02-15 00:33:06
■AAさんへ
いやー、やはり今回はショック大きかったですよ。
いつも僕は2回か3回くらい観返すんですが、今回はさすがに観返す勇気がなくて(というかルイスが不憫で)。
あの兵士さんは殺されたとみるべきでしょうね。
と、なると絹江さんもかなりやばい。
#しかしながら同じ境遇のエイフマン教授が先に死んだので、このパターンでいくと絹江さんはいける?
刹那と沙慈、序盤からニアミスしていたのに「平和」という言葉でくくられてしまっていて、それがこの二人の次の出会いはもう全く別のものになってしまうんじゃないだろうか、と思ってしまいますね。

■こばやしさんへ
確かに。
これを昇華できる日が来ますように。
ココが底と思えば、うえも向けますよ。

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