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機動戦士ガンダムOO(ダブルオー) 2ndシーズン 第16話 「悲劇への序章」 感想

2009-01-26 01:03:12 | ガンダム00(ダブルオー)2ndシーズン
軌道エレベーターを破壊することがあるとすれば、それはアロウズ主導(イノベイターの目論見)で成されるんじゃないかと思いながら観ていた第16話「悲劇への序章」。
まさかメメントモリがもう1基あったとは。
#たしかにグッドマンがカタギリさんに準備ができたので宇宙(うえ)にあがると言っていたけど、そのことだったんだね・・・。

先週からの流れだと、僕はオートマトンを使って内部からの大虐殺も有り得るかな、と思っていたのですが、その斜め上を行く展開に。
あれは6万人の人質=目撃者もろとも消滅させてしまって、無かったことにする&統一政府にあだなすものを一掃する作戦、ということになりますよね。

軍隊は抑止力、という言葉とは対極にあるメメントモリ=大量破壊兵器の使用。
もう戦争にルールもへったくれも無い状況なのか・・・。

これを撃たせるかどうか、というのが次回の最大のポイントになるのか?

いずれにしてもセルゲイさん、かなり死地に赴いている感じです。危ないです。
#多分アロウズに楯突く古参の存在として危険因子排除という感じで売られたんだろうな・・・。

そういう意味で今回、一番印象に残ったのがアンドレイで、今の彼と母親であるホリーを失ったときのセルゲイさんは考え方、立場が実は非常に近かったんじゃないか、つまり、アンドレイは父親と同じ轍を踏む可能性がある、というところでした。

世界の平和を望むなら生半可な覚悟ではできない、そのためにアロウズの力が必要である、というアンドレイの考え方。
それは何となく、ホリーを失うときのセルゲイの信念に近いのかもしれない、とも思ったんですよね。

父親のようにはなりたくない、と断言して軍人を志した息子。
しかし、現在の彼の信念は、同じようになりたくないと誓った父親の当時の姿と同じだった・・・、という展開はドラマとしては面白いと思うんですよね。

ホリーを失ったことがきっかけでセルゲイさんは自分の行いや信念を悔いることになり、現在では頑なにアロウズに入隊することを拒否している、というバックグラウンドだと面白いな。

似た者親子のすれ違い。
愛憎劇。

いずれにせよ、セルゲイさん、死地の際にいることには変わりありません。

セルゲイさん→ソーマ
アンドレイ→ルイス

と、戦いに身を投じることに疑念を挟まない(環境にいる)少女たちを救う立場にいるかもしれないスミルノフ家の男たち。

ダブルオーライザーのツインドライヴ&トランザムによって発生する無限大の輪が描く現象が指向性(思考性?)を持つのなら、現在は宇宙と地上とで離れている親子に、セルゲイの気持ちがアンドレイに届くと良いな、と思います。
#何その死亡フラグ!?
#でもね、作中の大人の役割って非常に大事だと思うのよ。
#現状では変化を諦めているようにも取れるセルゲイさんだけれども、若者を導くのはやはり大人の仕事の一つだと思うので、アンドレイを導いてやって欲しいと思うんだよね。

後はミスターブシドーの人。

この人もやっぱり仮面が外れるかどうか、というのもひとつポイントなのかもしれないな、と。
この人がミスターブシドーになる前、だけれどもその兆候を見せたのは、僕は彼がGNドライブ搭載型のフラッグを選んだときだと思うんですよね。
あのときに歪んじゃった。力に魅せられちゃった。
戦いの中にしか身の置き所がない。
現時点では刹那の反面教師、という形に。
#ガンダムという純粋な力の前に影響を受けてしまった、という点では刹那に似ているかも・・・。

カティさん含め、ミスターブシドーの人とか1stシーズンキャラが動いていくのはまだもう少し先なのかもしれないなぁ。
そのときはミスターブシドーの人は是非仮面をはずして登場して頂きたい。
#あの仮面は傷を隠す&プライドの問題というところと、ガンダムへの固執の表れ=象徴じゃないかと思っているので。

そういう中での刹那の言葉。
戦うことしかできない、と思っていたけれども、今の自分はそれだけではないと思っている、という言葉。
これはマリナ姫の歌が届いてからの心境の変化ですよね。
歌をもう一度聞かせてくれ、というのは今までの刹那には無かった表現ですから。

今回ハーキュリーさんが「民衆が変わらなければならない」と言って決起したのとは真逆的に、刹那が自ら変わらないといけないだ、とうわごとのように呟いた対比というのは非常に興味深かったです。


今回のクーデターではアロウズのヴェーダによる情報統制もあって、完全にコントロールされてしまっているけれども、これを表現したということは、逆にダブルオーライザーへの期待が高まるというか、それしかないような気がしてきました。

人の気持ちを伝えていく。
マリナ姫が歌に想いを込めて皆に伝えようとしたように。

情報統制されている中で、唯一、その影響を受けない手段があるとすれば・・・、

それはダブルオーライザーが描き出すツインドライヴとトランザムによる無限大=∞(ダブルオー)の輪によって導かれるGN粒子の海が、全人類へ平和とそれこそ革新(イノベーション)をもたらす鍵になるのではないか、という感じです。
#それこそ、人類の革新をもたらすのはイノベイター(リボンズたち)ではない!!真のイノベイターとは、というドラッカー的展開になるんじゃないかなぁ。

人と人の気持ちがダイレクトにつながっていく、そういうのが本当の「対話」なんじゃないかな、この作品を通じての主メッセージの一つなんじゃないかな、と思ったり。


また、そういうイノベイターたちも、実は結構人間っぽいところが多々ある気がしますね。
今回のディバインにしても、前回はあんなこと言ってましたが、内心ではブリングのことを気にかけていたり、他のメンバーだって嫉妬とかなんとかしてたりして、実は非常に人間くさい一面を持ってるんですよね。
同じイノベイターでもリボンズの考えは他のメンバーも共有していないみたいだし。

こういう表現を所々入れてくるところもヒントになるかもしれないですね。


さて次週、軌道エレベーターを巡る戦いはどうなるのか?
見ごたえありそうです。

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こだわり (Strike Dagger)
2009-01-27 00:00:45
なんか、この一言に括られそうですね。余計なこだわりは棄てて、次の段階へ進めるか、或は、そこから、動けず、そこで...。 まあ、難しいですよね、そのこだわりが、その人にとっての総てである事だって、多々有りますし。それには、自分の事を客観的に見る事が出来るだけの、余裕も必要です。正に「あなたのは違うんですよ!!」なんてね。笑 仮面の人のこだわりですが、彼は、自身の親等は全然知らないまま、孤児院で育てられ、空を飛ぶ事、そして、パイロットになってからは、最高/最強のパイロットになる事だけを、まさしく「生きがい=こだわり」、として、それ以外の事には、目もくれずに(勿論、女も(男にも)、笑)、生きて来たのを、ご存知でしょうか。そんな中、エイフマン教授に見込まれ、フラッグのテストパイロットとして召喚され、その時、助手をしていたビリーとも、出会ったんですね。もし、興味が有れば、詳しいお話は、CDドラマのパート2を、聞いてみて下さい。まあまあ、それなりに面白いですよ。笑 まあ、彼も所謂、「傷物」、壊れている人、という事で、私的に見れば、GNドライブが手に入っていようがいまいが、彼は、死ぬまで、ガンダム=自分より強い存在を、追いかけ続けたでしょうし、続けるんでしょう。刹那の場合は、自分が洗脳され、親を殺し、戦争に引き込まれていった経緯や、本来自分の有るべき姿等を、(善悪含め)色々な人間関係や助けもあり、それらを理解し、清算して、次の段階=もっと人間らしい生き方への道を歩み出していますね。

ただ、そういう意味で、グラハムが、幸か不幸かを問えるのは、これまた、本人自身でしょう。思うに、最後は、刹那に討たれても、彼は本望なんじゃ無いでしょうか。ジェリドやラウが、カミ―ユやキラに持った様な、怨念めいた私怨は無い様ですから。もっとなんて言うんでしょうか、どろどろしていない、さっぱりした感じ。やっぱり「愛」なんでしょうか? 笑 完全に一方通行の「片思い」の様ですが。刹那も、00オーライザーのトランザムで、グラハムの、その歪みきった感情を十分理解してやって、あの世へ送ってやれれば、もう、ガキィ、じゃなくて、一人前のニイチャン、になるんでは? 笑 それより、できたら、アリーの頭の中を、00ライザーのトランザムで、見てみたいですよね。謎という点では、有る意味、イノベイターより、謎が多いですよ。

笑 メメントモリですが、管理人さんは、そうでしたか、私は、あんなに早く破壊されちゃったし、オービタルリングを使って移動するのが解った時点で、一つじゃあ済まないだろうなとは、想像しましたが。というか、あの程度の「局地的な破壊力」しか無いんじゃ、一基じゃあ、とても足りないなあ、という感じもしましたし。各軌道エレベーターに一基づつ、三基くらいあっても、というのが、正直な所でした。Seedシリーズから、この手の大量破壊兵器は、一基じゃあ済まなかったですしね。笑

ところで、例の仮面の人ですが、なんか、また、口から血流してましたね。笑 なんなんでしょう、一体?
そういう体質んでしょうか? 今回の流血は、さすがに、意味不明です。難 それとも、あれは、擬似太陽炉のGNドライブで、トランザムをやった時の欠陥の一つなんでしょうか? 更に解らなくなって来たのが、やはり、マスラオの太股の装備なんですが、週末出た模型誌掲載の設定画を見ると、円筒形の本体の上に、前から良く見えていた黒いコーンがあり、その
反対側に、ほぼ同じ大きさの白いコーンが突き抜けているのが見れました。やっぱり、あの太股の二個は?で、他のCBが現れ、せっかくの手合わせの途中で、水を差された時、残留粒子が少ないから、と言って退散しましたね。ううん、あのシステムはどうなっているんだビリー。 
00と経済 (しゅん・ぺいた)
2009-01-27 18:52:16
はじめまして、コメントお邪魔します。
15話の感想を偶然拝読いたしまして、思わずキーを叩いてしまった次第です。

「ゼロサムゲーム」やら「揺り戻し」やら「(東証)アロウズ」やら聞いたことのある経済用語(最後は無理やりですね;)がよく出てくるなぁ、違う意味なのかなぁと調べもせずにのんびりと視聴していたんですが、ドラッカーの「イノベーター」に帰結するとは…っ!

正直に申し上げればドラッカーさんなんて今の今まで存じ上げませんでした。とりあえずネットにあげられた解説や感想をいくつか読みましたが、それらのどれもが燕さんの論を補強する要素となりました…少なくとも、わたしにとって。
しかもEDテーマが「trust you」。
TVや新聞でしか触れたことのない世界ですが、とにかく今の経済はみながみな、お互いを信じられなくなっている。経済は、世界はお互いを信頼してこそまわるんだなと、足りない頭でうすぼんやり思っていたところだったので、あの曲は衝撃でした。
(もちろん映像や歌自体にも涙を浮かべるほど感動しました!)
もう、これはいよいよ経済を一つの表現手段としたお話だと勝手に確信したのです。


お気づきの通り、本当につい最近経済に興味をもちだした不勉強者な上、物事に関する洞察力の低さに関しては一定の評価を受けています。
そんな私の話を人様に読んでもらうことに、ものすごく申し訳なさを感じるんですが、この数日ですっかりファンになってしまった燕さんに、どうしてもお話したい!という気持ちがついに勝ってしまいました。
どうか鼻でわらって、消去していただければと思います。

底の浅い文章にここまでお付き合いいただき、ありがとうございました!
折からの寒さ、くれぐれもご自愛ください。
軍部 (こばやし)
2009-01-27 23:00:00
ハーキュリーさんかっこいい!言ってることも、やっていることも、すごくまとも。でも、現実世界で軍部クーデターが起こったところでは、たいてい開発独裁を目指すが、汚職、腐敗、民衆の不満、新たなクーデター。とくに南米やアフリカ。
国のためを思えば、何をやってもいいのか、ということになると、二・二六事件。政治的な指導者が殺され、軍部の独走を止められなくなりました。
やはり、軍にはシビリアンコントロールが必要だと思うわけです。ハーキュリーさんがいい人でも、あしき前例となることは間違いないからです。田母神問題でも、文民統制が話題になりましたね。

それにしても、あの情報統制、ものすごい。最近コードギアスを見始めたのですが(7話まで)、新宿ゲットーの虐殺に対する情報統制と同じで怖いですね。ほうふつとさせるのは、イスラエル軍のガザ侵攻です。いくらハマスがロケット弾でテロ行為をしているからと言って、一般市民に対して、完全に国際法違反の虐殺を繰り広げるなんて、国家テロ、犯罪以外の何物でもありません。クラスター爆弾に白リン弾、劣化ウラン弾、国連施設への攻撃、無差別な拘束、虐待、逃げ惑う人々の虐殺、・・・。徐々に明らかになってきましたが、イスラエル兵の訴追を免れようとするためにずいぶん情報統制しているようです。世界の反応も鈍い。日本の反応の鈍さも、ハーキュリーさんがおっしゃるとおりです。
でも、市民の目を覚まさせるのは、軍部であってはいけないと思います。オバマ大統領の就任演説にあったように、世界に対する責任を人々が自覚しなくてはならないことを、政治家が訴えるべきだと思います。それが無理なら、市民団体や各種NGO団体、私が期待しているのは良識ある科学者の提言など。

さて、高速リニアに乗った人々も、口封じに殺されそう。そして、セルゲイさん・・・。どれだけ死亡フラグたてられるのでしょう。死なないでー。

ようやく刹那に感情移入できるようになってきました。人間的な感情を描いてくれてうれしいです。

燕。さんの予想、かなり的中すると思います。私もそうなってくれるよう、期待してみてます。来週も楽しみです。

無知/無関心であることは罪だ (NNN)
2009-01-28 21:57:38
いや、面白いですね>OO。
サジくんのあたりから、『無自覚な悪意』をずっとこのお話は指摘してきましたが、彼だけではなく、クーデターの人達を使って、一般人みなが関心のないことの罪についてを語らせてきました。
自分は、これは作っている人達による観客(=私たち日本人)への強いメッセージと受け取っていますけど…大げさすぎるかな?

これで刹那も自ら、「俺は変わる」と宣言したし、物語の大きなテーマとして「人類は、変わらなければならない」そして宇宙を目指す、というイオリアの目標へと動くきっかけができつつありますね。管理人さんご指摘の通り、イノベーションは、イノベーターからではなくて、人類の総体として、ということを意味しているように思います。ミスターブシドーは、変わらない典型として、アリーと共にこの対極を突き進むのかなぁ。ブシドーさんには、管理人さんと同じく(純粋なだけに)、変わってほしいと思うのですが…。

あとは、お嬢様の本当の意図と、リジェネの意図がどこにあるのか、その辺りがもう一つこのお話の「揺らぎ」の部分なんじゃないかと。リジェネはリボンズ系の個体なんじゃないかと思うのですが、はたして…。

セルゲイさん、息子さんを“変える”ことはできるのか、いや、アンドレイを変えるのはセルゲイさんの言葉、行動であってほしい、と、思います。これでひと月と半分くらいOOをみれなくなってしまうのですが、この先の展開が楽しみで仕方ないです(^^)。
人革連って人格連? (Strike Dagger)
2009-01-28 23:31:36
こばやしさんや、管理人さんの感想にも有りましたが、本編を見ていて、エルゲイは勿論、ハンクにしても、キム(司令)にしても、古くは、ミン中尉にしても、そうですが、人革連のイメージというのは、やはり、中国とロシアが中心になって出来たという事もあり、厳格な中央統制の利いた、窮屈で強権的な国家社会主義と捕らえがちなんですが、何故か、献身的で仲間思いな、理想主義的な人格者が多いんですね。ハンクなんて、意外に、生善主義みたいだし、これで本当に情報畑を歩いてきた大佐にまでなったんだろうか、と疑いたく成る程ですよね。難 

それにしては、同じ人革出身の王と、ティエリアのオルターイゴである、同じくイノベイターの「はみだし者」リジェネが、自他の陣営を問わず、他の連中から距離をとって、行動/暗躍しているのが、なんか気になりますね。紅龍は、相変わらず、王のサディスティクな面に困惑している、というか、今回なんか、いよいよ明白な嫌悪感を表している様でしたが。笑
二基目の「メメントモリ」 (大和)
2009-01-29 21:40:34
 今回は、リアルタイムで見ることが出来ました。でも、コメントを寄せさせて頂くのは、木曜日。良いのか悪いのか。

 燕。さんの感想にもありますが、二基目の「メメントモリ」があったことには(その展開から予想は付くとはいえ)驚きました。流石に、それが照射されるとなれば、カティさんやビリー、そして小熊ことアンドレイが、アロウズへの懸念を示す切っ掛けの一つになって欲しい出来事ではあります。

 ただ、第1期の第5話あたりで、ロックオン(ニール)がデュナメスで高軌道上の対象を的に撃つことが出来たように、ライルがケルディムで同様の武器を用いて「メメントモリ」を破壊は出来ずとも撃って貰えると、一視聴者的には燃えます。

 刹那が自分自身を変えることを決意したように、(他のガンダムマイスターと同じく)ライルにも彼自身を変えることを決意させるイベントがあると思うので、「これが、その一つになるのかな?」との期待が高まります。

 それと、燕。さん御指摘の「対話」について少し。「人と人の気持ちがダイレクトにつながっていく」というのは、イノベイターを始めとする脳量子波を利用する人たちをして現実的に可能であり、イノベイターら自身において、その矜持をあることが示されています。そして理屈としては、「対話」が成り立てばこそ、対立も紛争も起こらないわけです。

 でも、燕。さんも示されていらっしゃるように、そのイノベイターでさえ、人間臭い。演出側として、その意図がどの辺りにあるのか。刹那とマリナ、沙慈とルイス、ライルとアニュー、ティエリアとリジェネといった登場人物らをして描かれるその意図に期待も高まります。

 劇中では、思想・信条を超えた「対話」を、少なくとも刹那とマリナは進める契機を得るようになっているのですが、彼らは脳量子波ではなく、お互いに彼ら自身として模索する中で、言葉を掛け合う中で、それを可能とするようになっています。ただ、刹那がガンダムマイスターでなければ、マリナがアザディスタン王国の第一皇女となっていなければ、その接点さえなかった。

 一体どうすれば、その接点を一般に拡げることが出来るのか。ただでさえ偏見とイメージに溢れた現実の中で、一体どうすれば、それを可能と出来るのか。だから、皆さん御存知のように、世をして、偏見やイメージを活かした戦略や情報統制を図るしかないのが実際のところなのでしょう。

 そして、少なくとも劇中では、それに従うことしか知らない一般の人たちに懸念を示したハング。人間的には人格者ではありますが、彼もまた軍人畑に育った人らしく、軍人としての矜持を守るために躍起です。セルゲイはホリーのことがあったがために、より現実的になり、アンドレイは、軍人畑で育った彼ら(セルゲイ、ハング)を恐らくは反面教師とするべく、今は「アロウズ」に属することにしたのでしょう。

 でも、「アロウズ」に属している時点で、アンドレイ自身もまた、一種の矛盾を感じて来ているはずなのですよね。軍人畑で育った父や父の友人を反面教師として、彼らと同様に軍に籍を置いた以上、彼らの過去の行動として仕方のない面があったことは既に分かっているはずです。寧ろ、その認識があったからこそ、(何時かは連邦正規軍を飲み込むだろう)「アロウズ」に属することを選んだのでしょう。

 要するに私が言いたいのは、ルイスがCBやリボンズからの関与を通じた「変革」を矜持とするようになっているのに対して、アンドレイの場合は、CBとかリボンズとかそうしたこと以前に純粋に「変革」を望んでいるはずなのですよね。少なくとも私は、その上での、あの台詞と考えます。

 そうしたことを考えると、一般の人たちレベルで本当の「対話」をするのは、難しいですよね。少なくとも私は、「各々が真のイノベイターとなるためには、“人と人の気持ちがダイレクトにつながっていく”だけでは弱いことを提示した描写が続いている。」と、考えます。そもそも、それだけでOKなら、『ガンダムV』(ヴィクトリーガンダム)の精神感応者らで作ったリングの一件と大差ないことになりますよね。

 話数的にも、もう少し深みのある内容になると思いますが、燕。さんと同じく、劇中のヒントに目を光らせて視聴して行きたいと思います。
大量破壊兵器 (燕。(管理人))
2009-02-06 15:49:47
■Strike Daggerさんへ
一番意外だったのはStrike DaggerさんがドラマCDまで聞いていた!ということですね(笑)。
#おかげで仮面の人の過去が分かってありがたいわけですが。
なるほどー、彼の生い立ちにはそういう経緯があったんですね。
確かにガンダム=強いものへの憧れは人一倍なのかもしれないですね。
だからフラッグでエースを狙う、というストレートな意識から、法外なエネルギーで圧倒したガンダムに強い愛憎を抱いた、という感じなのかも。
ガンダムとの出会いで彼も人生歪んじゃったと言っても過言じゃないかも。
であるならば、彼も戦いの中でしか対話できないかもしれないけれども、ワンマンアーミーから対話を経てブレイクスルーするかもしれないなぁ、という期待感はありますね。
メメントモリとかの大量破壊兵器ですが、ああいうレベルになると、戦争に勝つってどういう意味なんだ、もう何をやってもOKで、敵を一瞬で全滅させるような戦い方がベストで、そもそもそれってもう人間の理性ってどこ行っちゃったんだ?というレベルになりつつあるんじゃないかと心配になってきましたよ。
ああいうの何個も作っちゃう。抑止力としてじゃなくためらいもなく使っちゃう。
これってもう外交手段とかそういうレベルじゃないですよね・・・。
局地的な破壊力とは言え、一瞬で何万人も殺せる兵器って、もう戦争の道具じゃあないですよね。
つか、それって局地的なの???
できれば、この作品ではそういうところもこだわって欲しいなと思います。
エスカレートしていく大量破壊ってどうなのよ!?と。
Trsut you (燕。(管理人))
2009-02-08 00:47:31
■しゅん・ぺいたさんへ
初めまして&コメントありがとうございます。
そして初めましてコメントにこんなに遅くに返信してしまって申し訳ないです。
しゅん・ぺいたさんのHNもおそらくシュンペーターから取られたのではないか?と推測させて頂きましたが、イノベイターという言葉から、違うコメントではロジャースが出たり、しゅん・ぺいたさんからはシュンペーターを意識された言葉が出たり(HNの意図と違ってたらごめんなさい)、とガンダムダブルオーは結構経済というか社会情勢を大分意識して作られたんだろうな、という感じは(特に)ファーストシーズンからしていたところありますよね。
#ちなみに、シュンペーターもドラッカーもオーストリア人なんですよね。
#オーストリア人は数学的な天才が多いことでも有名ですね。更にちなみにルービックキューブもオーストリア人のルービック博士の発明だったような。
僕がドラッカーかな、と思ったのは経済学者としてのドラッカーではなく、社会学者としてのドラッカーの側面を割りと最近知ったので、そこに思い至ったんですよ。
彼は社会が正しく機能し、かつそこに生活する個々の人間がそれぞれかけがえのない役割を持ち、充実した人生を生きるためには何が必要か、というのをライフワークにしていて、経済学者としての側面も実はそちらを実現するためだったんじゃないか、と思うんですよね。
経済学者としてのドラッカーは知っていても、社会幸福論者としてのドラッカーは恥ずかしながら、最近まで知らなかったんです。
果たしてこの予想が合ってるかどうかは分かりませんが、イノベイターという言葉の誤用=ダブルオーにおけるイノベイターはイノベーションを導くものではない、という結論&イノベーションを導く体系であり組織、ということで、一般市民へとスポットが当たると面白いなと思います。
あと、水島監督はショートカット思考と匿名での発言はやめて、人と付き合うなら、理解しようとするなら、面倒臭がらずバックグラウンドも含めてその人を知るべきで、人間関係の構築を重視しているとのことなので、「trust you」というED曲はその願いの結晶のようなものなのかもしれません。
イノベイターの脳量子波でショートカットするんじゃなく、という意味もきっとあるんじゃないかと思うんですよね。
・・・、という話ができるのもリアルタイムで同じ作品を見ていることの楽しみの一つだと思うので、しゅん・ぺいたさんのコメント、大変ありがたく、そしてまたみんなで楽しむ一つの要素になってると思います。
#「Trust You」を含めて、今回のEDは僕も非常に大好きです。
勉強しなくっちゃ (燕。(管理人))
2009-02-08 01:00:32
■こばやしさんへ
このコメントを返しているのは第17話放送の後なので、あれですが、やはり市民のためを思って軍事クーデターというのは結果的に支持されないだろうな、と思っていたところ、やはりそれに近い形の結末になってしまいました。
情報統制については、その辺の違和感を持ってもらう、というのが昨今のガンダムシリーズの狙いの一つにもあるんじゃないかと思います。
イラク戦争以降こうした情報統制への危機意識を持つべきでは?みたいな。
イスラエルにしても、歴史的・政治的・経済的なバランスの上で複雑に絡み合っていますが、アメリカが何故イスラエルにものが言えないのか?という拝啓をわれわれは知る必要もないのかもしれません。
ただ、おかしいんじゃないの?市民への虐殺なんじゃないの?と、感じることが大事なのかも。
僕らが勉強する必要はあるんじゃないか、とも。
結局、今何が起きているのか?それを把握して理解できないと、多分政治家だって動かない(彼らも票が集まるかどうか、が非常に大きなポイントだから)。
#何故ブッシュが8年も大統領をできたのか?何故彼に票が集まったのか?それを知るのも意外と大事だったりしますよね。
ファーストシーズンは物語的な盛り上がりはイマイチ?だったけど、その辺の複雑性を描くのは面白かったな、と個人的には思うんですよね。
やっぱり、政界情勢にしても経済にしても、自分が興味持たないと実体経済とリンクしないもんねー。
身近に感じる、とか興味を持つって意味で沙慈とルイスの物語も非常に大事だよなー、と改めて思いますね。
対話 (燕。(管理人))
2009-02-08 01:07:30
■NNNさんへ
そうですね、世界に対する関心、と言う意味では非常にメッセージ性は強いんじゃないかと思います。
#たぶん9・11以降、戦争やテロを題材にする作品は多かれ少なかれ、影響は受けていると思うんですよね。
あと、僕が個人的に気にしているのは「対話」ですね。
これもイノベイターが言っている「対話」と、物語が狙っている「対話」はミスリードで、意図的に違う方向を演出しているような気がします。
人類の総体としてイノベーションへと進む、という点とこの「対話」は近くて、脳量子波でショートカットして「対話」するんじゃなく、マリナと刹那が病床で会話したような、お互いのことを面倒でもちゃんと話し合って、バックグラウンドを理解し合っていく、ということなんだと思うんですよね。
ここもポイントのような気がします。
ミスターブシドーの人には僕はまだまだ期待していて、近年の戦争の中で失われていく騎士道精神・武士道精神の最後のよりどころであって欲しいと思います。
でも、まだまだ謎が多くて。
ほんとに収まるかな(笑)。

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