5522の眼

ゆうぜんの電子日記、2021年版です。

青鮮宝船

2018-01-16 21:16:41 | たべもの

年賀状は150枚貰うと自慢の男性が「心が通う宝物だ」と新聞の投稿欄に投稿している。自分もいろいろと意匠を凝らした年賀状をたくさん貰った。今年はやはり犬のデザインが多かったが、中には定型のものもあって、そのひとつが「宝船」だ。ものの本によると七福神のうち戎さんだけが日本の神様なのだそうだ。そう聞くとなにか有難味がちょっと減りそうである。

中日夕刊の「東京発」コラム。今晩は「築地の宝 豊洲へ船出」とあって、築地最後の青果初売りの様子が記事になっている。

正月五日の初競りは築地で最後となった。始まったのは色鮮やかな野菜を大小の船形の器にぎっしりと盛り込んだ「宝船」の競り。紅白の台の上には小(全長1.1m)の船形が七艘、一段上の台には大(全長2.5m)の船形がどんと置かれている。(写真もあるが色とりどりで見事な造形である)

競りが始まって1分で全八艘が競り落とされる(小は6万円、大は30万円のご祝儀相場)と会場には盛大な拍手が沸き起こったとある。

毎年こんな競りをやっていたというのは初めて聞いたが、五穀豊穣を願って行う青果部の初競りメインイベントらしい。「宝船」の競りが根付いたのは30年ほど前とあるから歴史は未だあたらしい。

船形の製造を担っていた船大工が亡くなって名物行事が途絶えそうになると、横浜在の農家に頼んでここまで存続させてきた。開場が遅れた豊洲新市場は今年10月のスタートだが、ここでも「宝船」の競りは続けていきたいという関係者の意向らしい。

10月開場時の初競りにも巨大宝船を作って「新たな船出」を祝いたいのだそうだ。竜に見立てた飾り物を舳先につけた金色の船になるらしい。

近頃の野菜には季節感があまりないが、秋の旬の野菜で飾り込んだどでかい「宝船」が豊洲の浜に寄せる図は、またニュースとして取り上げられそうである。



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