5522の眼

ゆうぜんの電子日記、2021年版です。

M'aider!

2020-05-01 21:21:17 |  ニュース

「メーデーで祝日だけど仕事場に向かう。それにしても街中はマスクを着けていない人が多い。休み明けは大丈夫か。もっとも仕事場は何処もノーマスクでは入れないのだが」

というのは韓国駐在の日本人ビジネスマンのツイート。コロナの所為で日韓往来が出来なくなっているから駐在員たちは却って忙しいらしい。

メーデーは韓国語だと労働節。今年はこの運動が始まった1889年から数えて130年目の記念日である。コロナ禍の出口に届きそうな韓国のソウルはどんな具合だったのだろうかとSNSを覗いてみると、共同デモに参加するマスク姿の若者たちが鍾路区大学路から曹渓寺までを行進する様子が写真で上げられている。「8時間の労働、8時間の自由、8時間の睡眠」という1886年のシカゴの労働者たちが掲げた要求と同じスローガンをソウルの若者たちが掲げているのは何か象徴的である。

今年のメーデーは世界のどこであってもコロナの影響を受けないところはなかった。シドニーでは感染防止のためにマイカーを連ねたデモ行列。ウインドウから出したプラカードには「連帯」とある。ベルリンではアパートの窓から花火を上げてデモ警備を担当する警察官たちを激励している。マニラの公共交通機関の職員たちは手作りのフェイスシールドを着けて政府による財政支援をアピールする。イスタンブールのタクシン広場ではデモ隊と警官隊が身体と身体のチャージ合戦。感染など恐れていられるかということだ。一方、アテネではデモ隊が広い間隔を取りながら整然とデモ行進中。などなど、労働者たちはけっこう外に出て労働者の日を楽しんでいたようである。

日本はどうだったのか。中日夕刊の〈夕歩道〉によれば、今年は日本のメーデー100周年ということだったらしい。だが、東京都知事の「ステイホーム」要請が効いたのか、連合も全労連も今流行中の〈オンライン〉集会に決めたのだそうだ。日本の労働者たちは自宅のTVを眺めながらシュプレヒコールを叫んでいたのだろうか。

メーデーというのは飛行機などの無線通信で使われる国際救助信号でもあるが、これはフランス語の「助けて」というのが語源で、3度連続して緊急事態発生を知らせるのだそうだ。コロナ禍中の今、雇用危機が急加速し、あちこちから「助けて!」の叫びも大きく聞こえる。

「メーデー、メーデー、メーデー」

働く者たちに緊急事態発生である。と、夕歩道氏は書いている。

 

 


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