5522の眼

ゆうぜんの電子日記、2021年版です。

肉喰った報い

2018-12-21 21:35:10 | たべもの

年賀状は25日までに投函すれば元旦配達だということなので郵便局によって年賀状を買ってきた。

絵柄やメッセージをどうしようと考えいるのだが、イノシシの絵柄はたくさんあっても乗り気がしない。昔からイノシシの赤身肉は食用というのが特徴なのに、突然、豚コレラ発生のニュースが出ては、年賀状に「薬喰い」とか「シシ喰った報い」とかはまさか書けないではないか。イノシシたちこそかわいそうだ。

豚コレラは、ブタやイノシシ特有のウイルス性の病気で致死率は高いが、ヒトには感染しないとウイキにはあるからか、国内世論はあまり大きくなっていないようだが、広大なユーラシア大陸から中東アフリカの全域までが感染域になっている世界的なリスクなのだ。

厚労省のHPを読むと、日本ではこれまで発生が確認されていなかった。媒介元はダニで、接触感染。有効なワクチンや治療法はないから、 一旦発生すれば畜産業界への影響は甚大であると書かれている。やはり、流通のグローバル化と地球温暖化が、このウイルスを日本へ運んできたわけか。

今日のNHK岐阜局のユースには「国が県に感染防止を指示」という見出しが読める。

岐阜県が管理する施設での感染が報じられる中、今日は農林水産副大臣が岐阜県庁を訪れ、対策会議に出席し、感染拡大を防ぐための衛生管理や対策を徹底するように檄を飛ばしたらしい。農水省(吉川新大臣)としても「官の油断」「対応の遅れ」がこれ以上指摘されてはマズいということだろう。当然だ。

岐阜県側は、現在は使われていない前中央家畜保健衛生所を来年早々にイノシシ専用の検査施設にするなど、イノシシとブタの検査施設を分ける計画を副大臣に説明し、知事からは人員や経済的な支援を要請したという。

今では、イノシシを飼育したり、交配してイノブタを造ったりということもあるのだろうから、イノシシ=野生でブタ=家畜という単純な区分は無意味だろう。官吏が焦っても、ウイルスは猶予してくれることもあるまい。

この10年、日本は豚コレラ清浄国ということだったが、これで汚染国というラベルがふたたび貼られることになるのだろうか。鶏インフルのように民間の豚舎から流行が始まるのは避けねばならないだろう。

年末年始にはアメリカの豚肉を買うことにして「肉喰ったトバッチリ」を受けないようにしよう。



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