謎手本忠臣蔵 2008-12-30 22:08:01 | 書籍・雑誌 週刊新潮連載を単行本2冊に纏めた加藤廣の新作「謎手本忠臣蔵」(新潮社)を読んだ。11月発売ということは討ち入り記念日の12月14日を考えてのことなのだろう。 作者のあとがきにもあるように、歌舞伎・浄瑠璃の仮名手本忠臣蔵をひねってつけたタイトルという割りに、かな=四十七の連想が働くような、浪士それぞれのエピソードにはなっていない。大石内蔵助が中心になってはいるが、幕府方、将軍綱吉側用人の柳沢吉保を . . . 本文を読む