54のパラレルワールド

Photon's parallel world~光子の世界はパラレルだ。

映画「ソナチネ」北野武

2006年04月25日 | 映画
北野武が拳銃をこめかみに当てて撃つ、という映像が衝撃的な「ソナチネ」、観ました。

ソナチネ北野武監督

緊張と緩和ですね。

ヤクザという怖いイメージが作り出す緊張、その中でのヤクザたちのたわいない遊び、そこから生まれる緩和が、笑いを生み出す。

ビートたけしは天才お笑い芸人である。

手榴弾が不発、紙相撲、落とし穴、、といった場面はまさに緊張と緩和による笑いである。
怖いイメージのヤクザがちょっとズレたことをやると、なんか笑ってしまう。

緊張と緩和は笑いの基本である。

たけしさんがヤクザを題材にするのは、緊張と緩和による笑いを表現するためなのではないか、と思った。
ヤクザほど緊張するものはないだろう。

バーでいきなり銃の撃ち合いが始まった場面は、逆に緩和からの緊張だった。
そこでハッとさせられた。

ピアノの旋律が突然消えての銃声というラストにもハッとさせられた。緩和からの緊張。

緊張からの緩和、緩和からの緊張、北野武監督はどちらをメインに表現したかったのだろうか。

最後に、印象に残ったフレーズ。

強かったら拳銃なんか持ってないよ。
怖いから撃っちゃうんだよ。
あんまり死ぬの怖がるとな、死にたくなっちゃうんだよ。


ハッとした。。

ガンズ・アンド・ローゼズのヴォーカル、アクセル・ローズが言った一言。
本当は心が小さいからアンプででかく見せたいのさ。
という名言を思い出した。。


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