京都平和市民連合(平和塾)

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シンポジウムの紹介

2015-12-26 11:23:05 | 関係企画紹介
シンポジウム「戦争と性暴力の比較史へ向けて」

占領地における兵士の性に関する2冊の意欲的な労作がたてつづけに出版された。その刊行を記念して、監訳者のおふたりを迎え、日本の占領期の性の研究者と共に、比較史研究への視座を拓くシンポジウムを開催したい。
 占領地で兵士は必ずセックスした。恋愛、売買春、強姦…。それは偶然の随伴物ではなく、不可避の支配-被支配構造の一部だった。ドイツの、フランスの体験は、日本軍「慰安婦」と、そして占領軍「慰安婦」と、どこが同じでどこが違っていたのか?
占領地でも同盟国と敵国では、兵士の性暴力はどのように異なっていたのか? また構造的な性暴力のなかにある自発性から強制までの連続性をどうとらえればよいのか。抑圧的な状況を生き延びる女性のエイジェンシーは? このシンポジウムは「戦争と性暴力の比較史」へ向けて、一歩をすすめるための画期的な試みとなるだろう。


【報告】
佐藤文香(一橋大学)
「兵士とセックス―普遍性と特殊性」

姫岡とし子(東京大学)
「独ソ戦下ドイツ兵の性と人種主義、そしてその記憶」

平井和子(一橋大学特任講師)
「占領軍「慰安所」―構造的暴力の下での「出会い」」

茶園敏美(京都大学研究員)
「占領地におけるパンパンの作られかた・語られかたと性暴力」

西川祐子(京都文教大学客員研究員)
「被占領空間京都の『進駐軍』/『街娼』/『住民』」

【コーディネーター】
上野千鶴子(立命館大学)

参考図書:
メアリー・ルイーズ・ロバーツ著、佐藤文香監訳
『兵士とセックス―第二次世界大戦下のフランスで米兵は何をしたのか』
(2015年、明石書店)
レギーネ・ミュールホイザー著、姫岡とし子監訳
『戦場の性―独ソ戦下のドイツ兵と女性たち』(2015年、岩波書店)

日時:3月12日(予定) 時間:詳細が分かればアップします。

会場:立命館大学 衣笠キャンパス 創思館1階 カンファレンスルーム

※事前予約不要・入場無料

お問い合わせ:立命館大学国際言語文化研究所
Tel:075-465-8164
E-mail:genbun@st.ritsumei.ac.jp

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