サキさんの介護日記     (若年性認知症の妻との記憶)

若年性認知症の妻。今までの介護の記憶と、現在の様子を気分のままに書いていきます。

言葉が続いて出てきたぞ

2015年12月06日 22時03分23秒 | 今日のサキさん
もう気が付けば12月。日に日に寒くなってくる。もうすぐ岐阜にも雪が降る
4月にサキさんの車いすでの送迎に備えて、普通車から介護用の車(車いすのまま乗れる軽自動車)に買い替えたので、冬用のタイヤ(スタッドレス)を先週の日曜日にオートバックスで買っておいた。雪のちらつく前には交換したかったので、今朝さっそく交換した。
5年前までは、サキさんの車のタイヤ交換も私の仕事だった。今は自分の車だけ。ちょっとさみしいが、仕方ない。

10時30分過ぎに、サキさんのお姉さんと一緒に面会に向かう。今日もサキさんはベッドの中。私たちの顔を見ると急激に表情が曇っていく。今日は感情が豊かだ。というか、背中、腰のあたりがかなり痛そうだ。また、足を自分で動かしては「痛い」を連発している。ここまでは、いつもと同じ。でも今日は、
痛い、バカ」(少し岐阜弁も)
痛いて、もう。やめて!」

今までの単発の単語ではなく、単語が言葉になっている。単語が続けて2つ出てくる。ベテランの保育士でもあるサキさんのお姉さんが「2語やね。この調子で言葉が増えんかね」と幼児の言葉の発達と重ね合わせた感想。
明らかに、自分の思いを的確に表した言葉を、しかも連続して話してくれる。本当にこのまま、この調子で言葉が増えていかないかな。後ろ向きの言葉だけでなく、良い言葉も。
「ありがとう」「大丈夫」
最後にその二つの言葉をしつこく繰り返してきました。
「痛い」や「バカ」が、こんなにしっかりと、はっきりと聞き取れる言葉でしゃべれている。しゃべる機能は全く衰えていないということだ。もっと、もっと話せるようになるはずだ

サキさんから「ありがとう」の言葉が聞こえるように。面会の時にしつこく言うでね、サキさん。
ありがとう



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