サキさんの介護日記     (若年性認知症の妻との記憶)

若年性認知症の妻。今までの介護の記憶と、現在の様子を気分のままに書いていきます。

沢山の署名を

2016年06月20日 22時20分56秒 | 若年認知症のつどい
昨日の(若年性)認知症家族会「あすなろ絆会」での話し。

ご主人が私とほぼ同年齢のご主人を介護されているSさん。厚生年金の受給資格の改正を求める署名を、何と100名分集めて下さいました。生命保険のおばさんがたまたま見えた時に、事情を話し、署名に協力してもらったみたいです。Sさんの思いが、熱意が、うまくつながったのだと思います。
Sさんのご主人は、認知症と診断されてまだ3年です。みるみるうちに進行し、現在は精神科の病院に入院されています。3年前、認知症と診断された時は、すでに会社は辞めた後でした。最初は仕事のストレスによるうつ病を疑ったそうです。しかし仕事を辞めても症状は好転せず・・・。
50代では、まず誰一人自分を認知症とは疑わないでしょう。ただこのまま働き続けると会社に迷惑をかけるという現実に突き当たり、とりあえず辞職し、静養するという道を選ぶ方がほとんどだと思われます。そしてその後、認知症と診断され症状が進行しても、30年以上かけ続けてきた、厚生障害年金の受給資格すらありません。とてもおかしな話しです。

左のブックマークから署名用紙をダウンロードできます。一人でも多くの方に署名していただき、制度を早急に変えていただきたいと思います。若年性認知症では経済面が一番の重荷になってきます。特に家計を支えてきた働き手が病気になった場合はなおさらです。今こうしている間にも認知症だとは思わずに、退職を考えている人がいるかもしれません。一刻も早い制度の改正と、現行の制度の周知を求めます。日本広告機構とか、そんなCM作ってくれないかな。
 「それ、認知症の症状かもしれませんよ
 「会社を辞める前に、専門医に相談しましょう
 「障害厚生年金をもらえる資格がなくなってしまいますよ
こんなCMで、多くの人に広報できないかな。

また、昨日のつどいで、看取りをされた方のお話しがありました。百ケ日の法要をされた方、そして最近看取られて、つどいを休まれた方。会が始まって丸5年。皆さん徐々に進行されています。今後も悲しい知らせが届くときがあるかもわかりませんが、手を取り合って悲しみを乗り越えていきましょう。そして今までの経験を次の世代へ引き継いでいきましょう。きっとそれが私たちにしかできない供養だと思いますから。


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