サキさんの介護日記     (若年性認知症の妻との記憶)

若年性認知症の妻。今までの介護の記憶と、現在の様子を気分のままに書いていきます。

ドクター・センタード・ケア

2017年11月08日 23時12分40秒 | 介護日記
パーソン・センタード・ケア という考え方があるらしい。

認知症をもつ
として認知症の人を看るのではなく

認知症をもつ
として、その人そのものを看る、認知症のを中心に据えて看るということらしい。

どんなに重度になった方でも、たとえ受け答えのできない人でも、その人に声を掛け、説明をし、同意を得ようとされているらしい。・・・そんなことが本に書いてあった気がする。

とてもいいことだと思う。
とても素晴らしいことだと思う。


でも

実際には、いろんなドクターがいる。

こちらは薬が欲しいだけだから、やたら待ち時間が長いくせに
「寒くなってきましたね、お変わりないですか?変わったことはないですか?じゃ、いつもと同じ薬を出しておきますね」
たった数分(数十秒?)で診察が終わってしまう先生がいる。

患者の目を見ずに、同席している介護家族にも全く目を向けずに、ただ一方的に話されるドクターもいる。

カルテとパソコンばかり見ているドクターもいる。

質問しても「こんなに重度になって、そんなことをまだ聞くのか」と、一喝されたことがある。もう何も聞けなくなった。聞く気にもならなくなった、そんな先生もいた。

次回は〇日(もちろん平日)の〇時からでいいですね。と、一方的に告げられた。こちらは仕事もある。当然、仕事を休まなければ行くことは出来ない。でも、そんなことは気にもされていないようだった。

「どうすればいいんですか? 入院させればいいんですね」めんどくさそうに言われた。


パーソン・センタード・ケア? 
とてもそんな風に思えなかった。

ドクター・センタード・ケア 
そのものだった。

大きならっきょうを

2017年11月08日 21時16分58秒 | 今日のサキさん
今日のサキさんの夕食は、カレーライスでした。

カレーだからご飯は普通でも良いと思うのですが、やっぱりお粥(米粒はしっかりしてますが)です。そして、大きならっきょうが二つ。デザートにみかん(缶詰のかな)もありました。

大好きな大きなジャガイモも入ったカレーを食べるサキさん。しっかりと大きな口を開けて食べてくれました。

途中までは、いつものように淡々と食べ続けていたサキさんですが、大きならっきょうを食べてから声が出るようになりました。らっきょうの酸味が刺激になったのでしょうか。むせはしませんでしたが、確実に反応していました。

そして、粉薬を飲むときも。トロミの付いたお茶でのコーティングがうまくいかず、粉のまま口に入れたら、思いっきり嫌な顔になりました。お茶をスプーンに入れ口に近づけますが、薬のイメージが残っているのか、固く口を閉ざすサキさんでした。

ゴメンね、今度はうまくやるでね。


食後のサキさんです。珍しく目を開けた時の写真が撮れました。

サキさん、次は土曜日やでね。