サキさんの介護日記     (若年性認知症の妻との記憶)

若年性認知症の妻。今までの介護の記憶と、現在の様子を気分のままに書いていきます。

表情豊かな今日のサキさん

2016年07月03日 18時08分28秒 | 今日のサキさん
サキさんの面会に行ってきました。
今日もお姉さんに一緒に行ってもらい、サキさんの様子をみてもらいました。

着いたのは11時少し過ぎ。サキさんはベッドの上で目を閉じていました。

目を覚ましたサキさんは、急に涙目になり悲しそうな表情を浮かべます。でもすぐに穏やかな表情に切り替わってくれました。今日はとても感情が豊かです。お姉さんの差し入れのクッキーも本当にいい音をさせて食べてくれました。


しばらくして昼食のため、ホールに移動です。今日は日曜日。水曜日以外は全てソフト食です。あんなにいい音をさせて食べれているのにね。

写真の赤いやつはスイカです。せめてスイカくらいは普通でいいのにな・・・と思うのですが。別の方みたいに小さく刻んでもらえれば何の問題もありません。ソフト食ではサキさんのせっかくの自分の歯もあまり役立っていません。サキさんは、ソフト食、硬いものをしっかりと感じ取り、噛む回数、呑み込むタイミングを分けています。調整しています。ソフト食ばかりでは、せっかくの能力が宝の持ち腐れになりそうです

今日のサキさんは本当に表情豊かでした。泣いたり、笑ったり、噴き出したり、歯磨きに協力してくれたり、私がやる歯磨きティッシュは断固拒否したり。これからもいろんな表情を見せてくださいね。でも、やっぱり言葉は発しなかったサキさん。少し寂しいですが、いつか何か言ってくれることを期待しています。

いい音をさせて、クッキーを食べるサキさんの動画です。
2016年7月3日今日もいい音

サキさんの夢をみた

2016年07月03日 10時09分47秒 | 私の日記
サキさんの夢を見た

二人で電車に乗って、岐阜へ帰るところだった。
サキさんは、3年くらい前の感じに近かった。歩けるし、しゃべれるし、でもじっとはしていられない。徘徊ではないのだが不安のために動き回る。私を探して歩き回る。そんな頃に似ていた。

夢の世界は、ありえない流れの連続と、すぐに記憶が薄れてしまうので、うまく再現することはできませんが、夢の中で私はサキさんを置き去りにして電車に乗ってしまいました。不安がるサキさん。慌ててサキさんを探し、何で一人で乗ってしまったのか後悔する私。サキさんと出会えないまま、目が覚めた。

現実の世界の私達は。
夫婦、家族という同じ電車で、一緒に人生の旅をすすめていたのに。
サキさんを施設に置き去りにしてしまった
一緒に居られないこと、自分でみれないこと、家にサキさんのいないことを後悔する私。

現実の離れ離れの生活が、変な夢になって表れたのだろうか。
でも、今サキさんを家に引き取ることはできないし。

今からサキさんの面会に行ってきます。
今の私に出来る精一杯のことをしようと、改めて思いました。