花紀行

トレッキングしたりその時々に出会った花たちの思い出
デジカメで撮った写真など・・・

旅の終わり

2007年12月25日 | スイスアルプス
  2007.7.3 (火)

<「シャモニーの街」>
<「街を流れるアルブ川1」> < 「パルマ広場2」 ><「ホテルの近く3」>< 「夕食後に見たモンブラン方面4」 ><「かがり火の向こうに針峰群が!5」 ><「雨は上がったがモンブランは見えない6」 >

雨に打たれながらシャモニーの街を歩きました。
雨が上がった夕食の後もモンブランがもしかしたら見えはしないかと
期待はしたもののとうとう見ることはできませんでした。



ホテルのすぐ裏の教会  翌日です。 ↑

帰国当日は晴れ上がりました。でもこの時も
雲が多くてモンブランを見ることはできませんでした。

しかし、   写真をよーく見ると
                    レインボー  
七色・ラッキーセブン・「七」は末広がりの「八」にもつながる幸運の数字
どなた様にもいいことがいっぱい訪れますように  
幸運の「虹」に祈りを込めて今年を締めくくりたいと思います。

「スイスアルプス花紀行」を長くお付き合いいただいてありがとうございました。
お陰さまで終わることができました。今後もよろしくお願い申し上げます。 

シャモニーでのホテル

2007年12月25日 | スイスアルプス
そのホテルの名前は ホテル・オーベルジュ・ドゥラ・クロワ・ブランシュ
フランスのシャモニーで泊まったホテルだ。えらく長い名前。
フロントは赤を基調にしゃれた構えではあるが何となく「水平」がおかしい。
エレベーターはなくフロント係が私たちの荷物を両手に抱えて上の階まで運んでいる。
案内された部屋に行ってみる。これもえらく長い鍵を渡され開けようとするもどうしても開かない。
係りの「おばさん」に教えてもらいようやく開けることができた。
鍵穴に真ん中あたりまで鍵を差し込んで左へ少し回し、その後ぐっと奥まで差し込む。やれやれだ。
部屋の中はどうかというと「狭い」歩くとギシギシきしむ。窓は上~の方にあるだけ。
背伸びをしても向かいの家の屋根しか見えない。監獄に入れられたような気がした。
丸テーブルがあってこれもかなり年代もののように見える。
歩くたびに平衡感覚がおかしくなる。完全に傾いているようだ。廊下も勿論ギシギシ。
ドアを開けておいても自動で閉まってしまう。
シャワーをしようとお湯の栓をひねるも中々お湯にならない。
あきらめてずっと出しっぱなしにしておいたら30分以上かかってようやくお湯になった。

各階の廊下の踊り場にこれもかなり年代ものの大きな鏡つきタンスが置いてある。
ハリーポッターに出てくる潜在意識を写しだすあの大きな鏡 それにそっくり!
薄暗い廊下の古びた鏡。おどろおどろしい気配が漂っている。
この前に立つと自分の潜在意識が見えるかと恐る恐る立ってみた。
するとそこには しわくちゃで髪の毛よれよれの薄汚い老婆が! 「ひゃあ~」 「ゾ~ッ」
なんと! この鏡はまっこと「真実」を写しだす鏡だったー

部屋の窓からは外の様子がまるっきり分からないので翌朝早く玄関まで下りてみる。
避けるわけにはいかない「真実の鏡」の前を通って。
そーっと静かに階段を下りているのにミシミシ、ギィギィ  なんてホテルだ。
しかし玄関には鍵がかかっていて外に出られない。
イケメンの若いフロント係のお兄さんに雨が降っているかどうか外を見たいので玄関を開けてくださいと頼む。
彼も一緒に外に出た。「Finished!」と彼は両手をあげて叫び二人でニンマリ!
「モンブランは見られるの?」と聞いたら6寺半過ぎなら見られるかもしれないとのこと。

6時半を過ぎたのでもう一度玄関に下りてみる。この時も鍵がかかっていて外に出られない。
「真実の鏡」の前も必死で通ってきたのに・・・
今まではどのホテルでも朝早くから自由に出入りできた。
オンボロだからせめて鍵だけはしっかりかけておくのだろうか・・・
再びあのイケメンフランス兄さんに開けてもらうしかない。
「Could you ・・・」と言っただけで理解してくれた。
外に出たら雨が降っていた。これにはがっかり。モンブランからはすっかり見放されてしまった。

フランスといったらおしゃれ・華やか・ファッション・そして郊外にはブドウ畑ののどかな広がり
いいことばかり思い浮かべていたがこのホテルときたら古くて傾いていてエレベーターもない。
こんなホテルでどうしてやっていけるのだろうと不思議でならない。
お客は我慢してリピーターになるのだろうか・・・と 色々謎が湧いてくる。

この謎を解く鍵は「モンブラン」だ!

ホテル直営のレストランは広~いオープンデッキ付き。
お茶を飲みながら、食事をしながら目の前にどーんとモンブランを見ることができるのだ。
ここはモンブランを眺める特等席になっている。ホテルの業績はそこそこでも
レストランを利用する人は引きもきらないに違いない。
ゆえに改装しなくてもホテル経営は成り立っていくのかもしれない。

ツェルマットの豪華スペシャルスィートから急降下して旅の終わりの一泊はみじめになってしまった。

スイスフランを使い果たそうと入ったお店の主人が愛想がよくいい人だったので
フランスでの印象はこれで差し引き「ゼロ」とすることにしておおむねよかったのだと言い聞かせている。