ジメジメとした梅雨が続いていますが
今年は、多肉たちも外に出したままで放っています。
でも、今のところ、とっても元気ですよ。
ジメジメとした梅雨が続いていますが
今年は、多肉たちも外に出したままで放っています。
でも、今のところ、とっても元気ですよ。
最近、雑草の処理の仕方について質問を受ける機会が増えてきました。
一つには、広いパークゴルフ場の割には雑草が少ないため「どんな除草方法をしているのだろう?」
という疑問でしょうか。
もう一つには、施設内に張り出された職員の紹介コーナーの中で「農薬指導士」なる資格を持った職員が
2名もいて「もしかしたら詳しいのかな?」と思われているのかもしれませんね。
そこで、今回は「雑草の処理」について大まかなことについて書いてみたいと思います。
「雑草の処理」は大きく分けて「抑制する方法」と「薬剤を使用する方法」があります。
「抑制する方法」とは、雑草の特性を利用して必要以上に生育させない方法です。
・花が付いたならば花の時点で摘む ⇒ 実ができない
・地べた刈りをしない ⇒ 地肌が見えるようにカットすると強い雑草だけが残ります
・刈り取った草はそのまま放置 ⇒ 太陽光を遮ることで雑草の生育が鈍る
よく考えてみれば、昔から伝わってきた農作業のノウハウで、実によく考えられています。
余談になりますが、樹木や作物を育てる中で、根元付近にわざと雑草を残すことで水分のコントロールを
行い、根を保護する方法もありますね。私もよく6月~9月までは雑草は抜かないようにしながらコース
内の芝生も必要以上にカットしないようにしています。その方が植物にとってはダメージが少ないと思う
のです。しかし、「雑草が生えている。汚い。」とお叱りを受けることもあります。
さて、もう一つの「薬剤を使用する方法」ですが、
除草剤には一般的に「葉茎処理型」「土壌処理型」「混合型」の3パターンがあります。
「葉茎処理型」とは、葉や茎から除草剤を取り込むタイプ
即効性があり、持続期間は1~2ヵ月ほど
「土壌処理型」とは、散布したエリア付近の地中に土壌処理層を作るタイプ
ジワジワと効く、持続期間は5~6ヵ月ほど
「混合型」とは、両方の性質を備えたタイプ
実際の芝管理においては葉茎処理剤と土壌処理剤などを用途や場所に応じて3~4種類使用する方法を
取っています。雑草を完全に除去するというより、あえて1割ほどは雑草が残るようにしています。
雑草を残す理由は、植物界のカレンダーを知るためで、特定の雑草の生育状況を観察しながら、薬剤散
布の時期を決定しているのです。
また、効能の面からは「選択制除草剤」と「非選択制除草剤」の2種類があります。
「選択制除草剤」は特定の雑草だけに効き、「非選択制除草剤」は全ての雑草に効果があります。
例えば、散布しても芝草には全く影響がなく雑草だけを枯らす除草剤があるのです。だからと言って簡単
に考えて散布すると思わぬアクシデントに遭遇することになります。実際には濃度の調整や気温など様々
な条件を加味しながら総合的な判断が求められるからです。
よくホームセンターなどで販売されているのは「非選択制除草剤」が多いですね。散布してしまうと雑草
だけでなく、近くにある樹木なども一緒に枯れることがよくあります。散布する際は、他の植物にかから
ないようドリフトに十分注意する必要があります。
もう一つ重要なのは、「農薬登録のある除草剤」と「登録されていない除草剤」があるということです。
「農薬登録のある除草剤」は農作物に使用されるもので、国が人の健康や環境への影響に関して、問題が
ないと判断したものが登録されます。
また、農薬取締法により詳細に規定されているため、「農薬登録のある除草剤」を購入し、ラベルに記載
された使用方法(希釈倍数、使用量、使用時期、回数など)を守る必要があります。
例えば、パークゴルフ場の芝管理の際、「登録されていない除草剤」を使用すると農薬取締法違反となり
ます。「芝生」イコール「人が密接に触れ合う場所」であり、健康や環境への安全性が必要であると認識
されているのだと思います。