早いもので今年も11月末となってしまいました。
戸島ふれあい広場も、朝は真っ白に霜が降りるようになってきました。
今回は利用者からお尋ねのあったことについて書いてみます。
Q1.ここのコースは何故、色が付いているのですか?
写真のとおり、周囲と比べると若干、緑色になっています。
一番の理由は、冬に備え葉質を固くする栄養剤を確実に散布するためです。
同時に、芝の葉をコーティングすることにより保護する役割も果たします。
戸島ふれあい広場の芝草はコウライ芝であり、夏芝なので冬になれば枯れてしまいます。
ところが、パークゴルフ場は冬でも営業しますので、枯れた芝でも根を保護する必要があるのです。
栄養剤の散布により葉質が固くなり、芽立ちが促進されます。
そして、確実な散布を確認するため着色剤も使用することから、写真のような感じになります。
Q2.コースの中に竹が植えてあるけど大丈夫ですか?
確かにコースのOBゾーンの中に竹を植えています。
恐らく孟宗竹などのように、横にどんどん増えて行くのを心配されてのご質問だと思います。
日本で知られている竹は、どの種類も横にどんどん広がって
気が付いた時には色んな所からタケノコが頭を出すような感じだと思います。
でも戸島ふれあい広場に植えている竹は横に広がることが無く、
株立状に生育するタイプの竹なのです。そのため、コントロールが非常に簡単です。
戸島ふれあい広場の土壌の特殊性については、前回のブログで記載したとおりですが
同じコース内でもツツジなどの低木類が育ちにくい場所に竹を使用しています。
コース内に使用する低木類もかなりの株数になりますので、購入するのではなく
管理棟の裏側で繁殖させながら株分けをし、コースに移植しているところです。
※なお、この竹には竹特有の空洞が無く「小町竹」と呼ばれています。