少し遅くなってしまいましたが、11/24(日)多肉植物の寄せ植え教室を開催しました。
今回はネルソルを使って、小さな多肉をギッシリ使った寄せ植えになりました。
※これは事前に作った見本です。
今年は多肉が余り出回っていないので、材料を集めるのが大変でした。
ネルソルを使った寄せ植えは、小さな材料をチマチマと植えこむので心配してましたが
参加者の皆さんは本当に手先が器用でした。
1時間30分余りで、皆さん思い思いの寄せ植えが完成しました。
皆さん、お疲れ様でした。
少し遅くなってしまいましたが、11/24(日)多肉植物の寄せ植え教室を開催しました。
今回はネルソルを使って、小さな多肉をギッシリ使った寄せ植えになりました。
※これは事前に作った見本です。
今年は多肉が余り出回っていないので、材料を集めるのが大変でした。
ネルソルを使った寄せ植えは、小さな材料をチマチマと植えこむので心配してましたが
参加者の皆さんは本当に手先が器用でした。
1時間30分余りで、皆さん思い思いの寄せ植えが完成しました。
皆さん、お疲れ様でした。
ジメジメとした梅雨が続いていますが
今年は、多肉たちも外に出したままで放っています。
でも、今のところ、とっても元気ですよ。
最近、雑草の処理の仕方について質問を受ける機会が増えてきました。
一つには、広いパークゴルフ場の割には雑草が少ないため「どんな除草方法をしているのだろう?」
という疑問でしょうか。
もう一つには、施設内に張り出された職員の紹介コーナーの中で「農薬指導士」なる資格を持った職員が
2名もいて「もしかしたら詳しいのかな?」と思われているのかもしれませんね。
そこで、今回は「雑草の処理」について大まかなことについて書いてみたいと思います。
「雑草の処理」は大きく分けて「抑制する方法」と「薬剤を使用する方法」があります。
「抑制する方法」とは、雑草の特性を利用して必要以上に生育させない方法です。
・花が付いたならば花の時点で摘む ⇒ 実ができない
・地べた刈りをしない ⇒ 地肌が見えるようにカットすると強い雑草だけが残ります
・刈り取った草はそのまま放置 ⇒ 太陽光を遮ることで雑草の生育が鈍る
よく考えてみれば、昔から伝わってきた農作業のノウハウで、実によく考えられています。
余談になりますが、樹木や作物を育てる中で、根元付近にわざと雑草を残すことで水分のコントロールを
行い、根を保護する方法もありますね。私もよく6月~9月までは雑草は抜かないようにしながらコース
内の芝生も必要以上にカットしないようにしています。その方が植物にとってはダメージが少ないと思う
のです。しかし、「雑草が生えている。汚い。」とお叱りを受けることもあります。
さて、もう一つの「薬剤を使用する方法」ですが、
除草剤には一般的に「葉茎処理型」「土壌処理型」「混合型」の3パターンがあります。
「葉茎処理型」とは、葉や茎から除草剤を取り込むタイプ
即効性があり、持続期間は1~2ヵ月ほど
「土壌処理型」とは、散布したエリア付近の地中に土壌処理層を作るタイプ
ジワジワと効く、持続期間は5~6ヵ月ほど
「混合型」とは、両方の性質を備えたタイプ
実際の芝管理においては葉茎処理剤と土壌処理剤などを用途や場所に応じて3~4種類使用する方法を
取っています。雑草を完全に除去するというより、あえて1割ほどは雑草が残るようにしています。
雑草を残す理由は、植物界のカレンダーを知るためで、特定の雑草の生育状況を観察しながら、薬剤散
布の時期を決定しているのです。
また、効能の面からは「選択制除草剤」と「非選択制除草剤」の2種類があります。
「選択制除草剤」は特定の雑草だけに効き、「非選択制除草剤」は全ての雑草に効果があります。
例えば、散布しても芝草には全く影響がなく雑草だけを枯らす除草剤があるのです。だからと言って簡単
に考えて散布すると思わぬアクシデントに遭遇することになります。実際には濃度の調整や気温など様々
な条件を加味しながら総合的な判断が求められるからです。
よくホームセンターなどで販売されているのは「非選択制除草剤」が多いですね。散布してしまうと雑草
だけでなく、近くにある樹木なども一緒に枯れることがよくあります。散布する際は、他の植物にかから
ないようドリフトに十分注意する必要があります。
もう一つ重要なのは、「農薬登録のある除草剤」と「登録されていない除草剤」があるということです。
「農薬登録のある除草剤」は農作物に使用されるもので、国が人の健康や環境への影響に関して、問題が
ないと判断したものが登録されます。
また、農薬取締法により詳細に規定されているため、「農薬登録のある除草剤」を購入し、ラベルに記載
された使用方法(希釈倍数、使用量、使用時期、回数など)を守る必要があります。
例えば、パークゴルフ場の芝管理の際、「登録されていない除草剤」を使用すると農薬取締法違反となり
ます。「芝生」イコール「人が密接に触れ合う場所」であり、健康や環境への安全性が必要であると認識
されているのだと思います。
早いもので今年も11月末となってしまいました。
戸島ふれあい広場も、朝は真っ白に霜が降りるようになってきました。
今回は利用者からお尋ねのあったことについて書いてみます。
Q1.ここのコースは何故、色が付いているのですか?
写真のとおり、周囲と比べると若干、緑色になっています。
一番の理由は、冬に備え葉質を固くする栄養剤を確実に散布するためです。
同時に、芝の葉をコーティングすることにより保護する役割も果たします。
戸島ふれあい広場の芝草はコウライ芝であり、夏芝なので冬になれば枯れてしまいます。
ところが、パークゴルフ場は冬でも営業しますので、枯れた芝でも根を保護する必要があるのです。
栄養剤の散布により葉質が固くなり、芽立ちが促進されます。
そして、確実な散布を確認するため着色剤も使用することから、写真のような感じになります。
Q2.コースの中に竹が植えてあるけど大丈夫ですか?
確かにコースのOBゾーンの中に竹を植えています。
恐らく孟宗竹などのように、横にどんどん増えて行くのを心配されてのご質問だと思います。
日本で知られている竹は、どの種類も横にどんどん広がって
気が付いた時には色んな所からタケノコが頭を出すような感じだと思います。
でも戸島ふれあい広場に植えている竹は横に広がることが無く、
株立状に生育するタイプの竹なのです。そのため、コントロールが非常に簡単です。
戸島ふれあい広場の土壌の特殊性については、前回のブログで記載したとおりですが
同じコース内でもツツジなどの低木類が育ちにくい場所に竹を使用しています。
コース内に使用する低木類もかなりの株数になりますので、購入するのではなく
管理棟の裏側で繁殖させながら株分けをし、コースに移植しているところです。
※なお、この竹には竹特有の空洞が無く「小町竹」と呼ばれています。
◇パークゴルフとは?
グランドゴルフをベースに、更にゴルフ的要素を加味したものです。
コースは天然芝、ホールは実際にゴルフのように穴を開けます。
ミニゴルフのような景観で、初めての方は、あまりにもホールが大きいのでビックリされます。
◇パークゴルフのグリーンとは?
⻑年パークゴルフをされている方でも「ゴルフのグリーン」のようでなければならないと
誤解されている場合が多いです。
「パーク」とは「公園」、つまり、どこにでもある公園の一角にコースを設け、
誰でも楽しめるスポーツを目指したものが「パークゴルフ」なのですから、
必ずしもゴルフ場のようなグリーンを設ける必要はありません。
それでも、ゴルフのグリーンと同じに捉えられ、お叱りを受けることもあります。
「ここのグリーンは凹凸があり、⼿⼊れができてない。芝も⻑い。」などです。
でも本来のパークゴルフの考え方から言えば、ゴルフと同じに捉える必要はありません。
北海道にはクラシックコースと呼ばれる草創期のコースが今も残されているそうですが、
凹凸があり、芝が剥げていたり、ワイルドな要素が沢山あるのだそうです。
コースの設置基準やルールを確認してみても、凹凸や芝の⻑さについての規定はありません。
YouTube などで全国のパークゴルフ場をチェックしてみても非常に多彩です。
要は凹凸や芝の⻑さも含め、⽼若男⼥問わず、楽しくプレイできるコースならば良いのです。
次に「どうしてゴルフ場のグリーンと同じように管理しないのか?」について、⼟壌の違い、
芝の種類、芝の刈り⾼、⼾島ふれあい広場の特殊事情の観点から説明したいと思います。
◇⼟壌の違い
ほとんどのパークゴルフ場では、既存の⼟壌を均し、⼟壌改良材や培養⼟などを3〜5㌢⼊れた
状態で芝貼りをします。公園などの造成と同じです。
一方、ゴルフ場では排水管などを埋設し、その上に 40〜50 ㌢の混合⼟壌を⼊れ、芝張り(⻄洋芝
の場合は種まき)をします。混合⼟壌の約9割は砂ですので、水はけが良く、凹凸の少ないグリー
ンとなります。
凹凸の主な原因は⼟壌の性質に左右されることが多く、⼟は固まりやすい性質ですが、均質な砂は
固まることがほとんどありません。特にゴルフ場のグリーンに使用する砂は大きさも一定で、貝殻
などを含まない洗い砂に近いものを使用するため、非常にサラサラとした感じがします。
定期的なコア抜き(エアレーターで⼟壌を抜くエアレーションのこと)と混合⼟の散布で、更に凹
凸が無い、良い状態の芝床になります。これがゴルフ場のグリーンに凹凸が少ない理由です。
◇芝の種類
パークゴルフ場においては、東⽇本では⻄洋芝、⻄⽇本ではコウライ芝が主流となります。
特に⻄⽇本においては、コウライ芝の他、野芝や姫コウライ芝も見られます。
⼾島ふれあい広場ではコウライ芝がメインで、一部、姫コウライ芝や野芝が⼊っています。
⻄洋芝は基本的に冬でも枯れませんが、コウライ芝、姫コウライ芝、野芝は冬になると
枯れることが欠点です。
一方、ゴルフ場では、ベント芝(⻄洋芝)が一般的で、⻄⽇本では姫コウライ芝のグリーンも
見ることができます。
◇芝の刈り⾼
パークゴルフ場においてグリーンの刈り⾼の基準はありませんが、⻄洋芝を使用している
東⽇本の仕様書を見ると 20 ㍉が多いようです。
また、コウライ芝を使用している⻄⽇本では 15 ㍉前後が多いのではないかと思われます。
⼾島ふれあい広場では刈り⾼ 12 ㍉のシングルカットをしています。
通常、スポーツ芝の管理で刈り⾼が 10 ㍉以下になると危険水域だと言われています。
ちなみにサッカー場などの刈り⾼は 20〜30 ㍉が多いように思います。
一方、ゴルフ場においては⽇本全国5㍉以下というのが基準のようで、成⻑点(成⻑細胞が
多くあるところ)をカットしてしまうと芝が枯れるので管理は非常に難しいものとなります。
しかも、⾼速グリーンにするためにダブルカットをしています。
◇⼾島ふれあい広場の特殊事情
ゴミ処理場跡地に作られているため、⼟中にゴミ埋立処分層が存在することです。
そして、その上に大量の粘⼟系の埋立⼟が盛られ、遮水シートなどが複数⼊った状態の上に、
コウライ芝が貼られています。
表層に平均3㎝前後の⼟壌改良材と培養⼟の層が⼊っていますが、遮水シートと粘⼟質の埋立⼟の
ため、⼟壌の呼吸(水分調整、排水性、空気の保持能力など)が困難な状態となり、植物にとって
は非常に過酷な環境となっています。
そのため、植物類は育たない、ツツジはよく枯れる、などの症状が見られます。
また、スポーツフィールドに芝を植えるのは、プレイヤーをケガから守るだけでなく、⼟壌に発生
する凹凸を補正するためでもあります。
芝は植物ですので、休眠期には養生期間を設け、次のシーズンに向けた準備をしてやることも必要
ですが、⼾島ふれあい広場の場合、休眠期に養生期間を設ける暇もなく、冬に枯れるコウライ芝を
用いていますので、芝が枯れれば⼟壌の凹凸が見えてくるのは当然のことです。
そうした状態を見て「砂や⼟を⼊れれば」と言われる方もおられますが、砂や⼟を⼊れるとボール
のスピードが落ちるなどプレイに支障がでてきます。
それを嫌がる人も非常に多く、シューズや近くの小枝で削り取るなどの行為が行われます。
また、ゴルフ場のように砂床構造になっていないため、エアレーター(穿孔機)によるエアレーシ
ョン(穴あけ作業)ができないため、凹凸の補正は小さなものにならざるを得ません。
◇まとめ
そこで、北海道のクラシックコースのことを思い出してほしいのですが、
凹凸や芝の剥げもコースの個性の一つとして捉え、ゴルフ場を目指した管理ではなく、
少しワイルドな要素を残したコースに昇華できればと思っています。
皆さん、パークゴルフはグランドゴルフから枝分かれしたものです。
比較するならグランドゴルフと比較すべきなのです。
そして、適度に凹凸があったり、芝が長かったり、短かったりする不規則性が、
パークゴルフを面白くするのではないでしょうか?