引き寄せの法則、ザ・シークレットが日本人には合わない理由を、セロトニントランスポーター遺伝子多型の観点から前回は書きました
こちらの記事
別名不安遺伝子の異名を持つセロトニントランスポーター遺伝子…
わたし日本人の大半はこの不安遺伝の多型を持つことから、SS型か、LS型です
LL型はほんの数%しかいないそうです
一方で、欧米では圧倒的にLL型が多いそう
よく、性格は生まれてからの生育歴や環境で決まるなんて理解が一般的には広まっていますが、これは半分は間違いです
セロトニントランスポーター遺伝子の観点からみても、実のところ、性格や気質というのは、大枠は遺伝子で決まっている…
生来気質として、ある程度その子の性格というのは生まれた時点で決まっているとも言えそうですね
不安遺伝子だなんて、いや~なネーミングのあるトランスポーター遺伝子ですが、この遺伝子に多型があるということは
セロニンの取り込みが少なくなるゆえ、不安が強いということです
つまり、SS型とLS型で国民の大多数を占める日本人というのは、心を安定させてくれる物質であるセロニンが不足し、いつも不安で神経質な国民ということになります
と、そんな言い方をすると少しネガティブに聞こえますが…
これはあながち間違っていないのではないでしょうか?
たとえ小旅行でも、日本から出たことがないという方にはいまいちピンとこないかもしれませんが、
海外へいくと、彼らのノリの良さ・テンションの高さにしばしば驚かされます
なんでかって…、なんといったって彼らの脳はセロニンが充実したLL型です
いつだってどんな時だって、楽観的なんです
日本の朝の満員電車
みな顔が死んでいます(失礼?)
もしくは、みな不機嫌そうな顔です…
LL型とLS・SS型の遺伝子の違いは、物事の捉え方、考え方の違いにも大きく影響を与えています
LS型、SS型の場合(とくにSS型)は、常に、失敗したらどうしよう?恥をかいたらどうしよう?
と、不安要因が先に頭に浮かんできてしまうのです
(脳がそうさせてしまうということです…)
たとえば、会社で新しい企画のプレゼンを頼まれたとしましょう
LL型であれば、どんとこい!と、構えます
それとは対極なのがSS型…、
まず真っ先に思い浮かぶのが不安!!恐怖!!なのです
失敗したらどうしようという不安と恐怖に煽られて、プレゼンの準備に取り掛かることでしょう
とは言え、この不安が強い、常に恐怖が隣り合わせにあるからこそ、
日本人のきめ細かさであったり、丁寧さが発揮されている
そのように言い換えることも出来るということを、忘れてはいけません
お財布拾って、(これは交番に届けるべきか否か…)と悩むのも、たいてい日本人
アメリカ人の大半は、真っ先に「神様からの思し召しなんてラッキーなんだ!わ~い!」と思うでしょう(笑)
引き寄せの法則、ザ・シークレットには効果がないの記事でも書きましたが、日本人のおもてなしの精神であったり、
海外からみると、日本の行き過ぎた飲食店や販売店での接客サービスというのは、神経質で、常に不安と恐怖に煽られているからこそ…
痒い所にも手が届くのです
その証拠に、日本人に一番効果がある言葉は、
「みんなそうしてますよ」
なんですよ
日本人は、この言葉に非常に弱い
”みんなそうしてる”と聞くと、大慌てでみんなのしている”それ”と同じようにする…
これが日本人です
これも、集団からあぶれるという不安があるからです
日本人を和を重んじますが(良くいえば和を重んじる、悪くいえば、出る杭は打たれる…)
海外では基本”個人主義”です
これはどちらもメリットデメリットがあるとは思いますが、ここでの話は引き寄せの法則とザ・シークレットが日本人には合っていないという話題でしたね
わたしたち日本人にもそれなりにメリットがあるとしても、こんなにも考え方や捉え方がわたしたち日本人と欧米人たちとでは異なるのです
そもそも、常に不安や恐怖が共存しているわたしたち日本人には、
引き寄せの法則の法則やザ・シークレットで使われる思考法が通用しないということが、なんとなくでもお分かり頂けたのではないでしょうか…
つづく