礫川全次のコラムと名言

礫川全次〈コイシカワ・ゼンジ〉のコラムと名言。コラムは、その時々に思いついたことなど。名言は、その日に見つけた名言など。

坂上信夫『土地争奪史論』の自序

2014-07-24 19:40:04 | コラムと名言

◎坂上信夫『土地争奪史論』の自序

 坂上信夫の『土地争奪史論』は、一九二二年(大正一一)、大同館書店刊。この本の巻頭には、三浦周行の「序」、本庄栄治郎の「序」、そして著者による「自序」が置かれている。
 本日は、このうち、「自序」を紹介してみよう。世にも珍しい「詩」の形をとった自序である。

 自序

 土の歴史である。
 土の上の争奪の歴史である。
 過去といふ名に葬らるゝ生存の過程は、
 果して我等が生活の残滓に過ぎないだらうか。

 空しい脱殻に命はない。
 しかし、其処にも亦われらの姿は残るであらう。
 私は土の上に残されたその脱殻を拾つて見る。
 それが決して徒爾ではないことを信ずるから。

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