山にいらした欧州車オーナーをみて、ある人の事を思い出してしまいました。
立派な法人企業の事務長さん。
外車のスポーツカーを休みの日に走らせるのが楽しみ、という普通の趣味人。足クルマは初代のオデッセイを長年乗り続けてましたので何となく好感の持てる人でした。
ある日その人に呼ばれて、これ見て、とパソコンを見せられたのです。
話を聞くと前から欲しかったクルマを注文したのだと。で世界地図を見せられたんです。イギリスの港を出たとこから現在そのクルマがどこにあるのか分かるそうなのです。
金持ち相手だとこういうサービスが喜ばれるのだろう、と思いながらアル癖をしながら嬉しそうに話すその人に付き合ってました。
数週間後その人から連絡がありクルマが届いたから見に来てと。電話の声は弾み待ちに待ったクルマに興奮気味の様子。
後日お邪魔してクルマを見せてもらう事に。
そのクルマは意外にコンパクトで運転し易そう。濃いシルバー(と言っても特殊な塗装されてそうな輝き)のボディに白の内装。何と言うのかエレガント。
ドアを開けてくれたその人は、乗ってみて、と。一応は、いいんですか⁉と遠慮するものの嬉しそうにその人は乗ってくれ、と。エレガントな真っ白いシートに座りステアリングに手をかけた瞬間、思いもよらない言葉が。
『汚い手で触らないで』
『⁉』え⁉何⁉何て⁉
すみません、と言いすぐにクルマから降りました。そんな言葉を浴びせられた事がなかったので一瞬我を失いそうになりました。
腹が立つ様な話しですよ、普通なら。
でも何故か腹は立たず哀れな人を見た感覚に。
確かに手はキレイではないでしょう。でもクルマ弄ってる最中の洗ってない手じゃないです。今の様に消毒してる訳ではありませんが普通に手は洗ってます。
その人のあの時の言い方からするとそういう目で見てたんです。いつも。
別にいいんです。その後も時々会う事はありましたが仕事の話以外一切しない様になりましたから。
あの人は今どうしてるのでしょう。人の力で仕事をさせてもらっていたあの人。もう還暦は過ぎてるはず。今も何もせずに意外と良い給料もらってるのでしょう。苦労した事ない人。人のイタミを分からない人。哀れです。
あの時私に『汚い手で触らないで』と言った還暦過ぎのあの人。今でも直らない【爪噛み】しながら涼しい書斎で自慢の愛車の話を上の空で聞いてる業者さん相手に嬉しそうに話してるのでしょう。
⬆爪噛男のおかげでこんなの見つけてポチッとしました🤗明日の昼はカップラーメン一つです😊
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