ぼちぼちやりま!

悪い時が過ぎれば、よい時は必ず来る。
事を成す人は、必ず時の来るのを待つ。
焦らず慌てず、静かに時の来るのを待つ。

線の引き方

2009-06-17 13:16:30 | 日記
「学校耐震化率67%・地方格差大」との記事が昨日の朝日夕刊に。
この手の報道は垂れ流し的でよくない、と以前にも書いたけど、
「耐震強度0.5!」とかいった表現もしかり。

事実なんだろうけど、真実ではない。

   ***

1979年の14号通達では「偏芯・短柱・剛重比」が至極問題にされ、
それ以外は,今日のような性悪説にもとづいた一方的な、
押し付けがましい、不自由な設計法ではなかった。

阪神大震災においてマンション被災の死者は0人だからよし、
というわけではないけれど、

ピロティや短柱および体育館の天井などの、
ポイントをつく補強設計を行えば、
学校建築はある程度の耐震性能確保は容易なはず。

現行基準でOKでも、耐震診断したらNGなんてケースはよくある話。
完璧に1.0以上でないとダメと思い込みすぎなんじゃないでしょうか?

   ***

ところで話は変わるけど、SI単位への移行は大間違いだった。

鯨尺や曲尺さえ未だ生きている。
丑三つ時に必要なのは5寸釘、晩酌は2合が適量。
水1m3は1tonでどこが悪い!

そこに重力加速度を持ち出して、一見精度を上げてるようで、
結果10倍してみたり、10で割ってみたりして、
四捨五入の世界でつじつま合わせしてるのが現実。

工学は文化なのです!
その工学が理学に敗れた瞬間から、
妙な線引きが強くなったように思う。

   ***

シロ・クロの線引きは直線でなくってもいいのではないか、
我々の使ってる物差しには、何かが欠けているということを、
絶えず意識する必要があるのではないか、ということ。

耐震診断なんて0.1ポイントぐらい簡単に変わるものです。

設計者の主観や施主のニーズ、社会への影響度、
その他もろもろの要素を加えて煮詰め、

医者が患者に臨機応変に接するように、
設計者はシロクロの線引きを、直線定規ではなくて
心のこもった曲線定規で引いてもいいのではないか。

1.0が0.9でもいいじゃないですか!

   ***


ところで、羽生さん、終盤はヒヤヒヤしましたがおめでとうございます。
勝ち負け別にして、最終の愛知決戦期待しています!

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